日本語古典文法(上)
目次
一、 活用型
1 四段活用
2 上二段活用
3 下二段活用
4 ラ行変格活用
5 ナ行変格活用
二、 助動詞
1 ぬ
2 む
3 なむ
4 らむ
5 り
6 き
7 けり
8 つ
9 しめる → 使役
10 る.れる → 受身
11 らる.られる → 受身
12 ゆ → 受身
13 らゆ → 受身
14 なり
15 たり.1
16 たり.2
正文
一、活用型
【四段活用】
動詞活用の型の一つ。たとえば「書く」が、「書か.書き.書く.書け」のように変化するなど、その語形変化が主として語の最終音節の母音交替によって行われるもの。その変化が五十音図の一行でア.イ.ウ.エの四段にわたるところからの名称。ただし、已然形と命令形の語尾は同じエ段の音であるが、カ行.ハ行.マ行に活用するものは、上代ではエ段の甲乙両類に分かれていた。連用形には、音便形がある。この型に属する語は、文語では、全動詞中の六割に達するといわれ、活用はカ.ガ.サ.タ.ハ.バ.マ.ラの各行にわたる。口語では、ラ変、ナ変の動詞がこれに併合され、現代かなづかいでは、助動詞「う」の付いた形を「書こう.読もう」のように書くので、見かけ上、オ段にもわたるとして、「五段活用」ともいう。
【上二段活用】
文語動詞の活用の型の一つ。未然.連用形の語尾がイ段、終止.連体.已然形はウ段で、連体形は「る」、已然形は「れ」を添える。五十音図のイ段、ウ段の二段に活用するので、ウ段、エ段に活用する下二段活用に対していう。「起く」(き、き、く、くる、くれ、きよ)など。
【下二段活用】
文語動詞の活用の型の一つ。二段活用のうち、未然.連用形と終止形の活用語尾が、五十音図のエ段とウ段の二段に変化するもの。他の活用形では、連体.已然形は、ウ段にそれぞれ「る」「れ」が加えられ、命令形では、エ段に「よ」が加えられる。この型に属する動詞は、四段活用についで数が多く、活用の行としては、五十音図のすべての行に例がある。「得(う)」「寝(ぬ)」「経(ふ)」のように、語幹と活用語尾とを音節として分けられないものもある。文語下二段活用の動詞は、口語では下一段活用となる。
【ラ行変格活用】
日本語の文語動詞の活用の型の一つ。語尾が「ら.り.り.る.れ.れ」と活用するもので、五十音図の四段にわたるが、終止形の語尾が四段活用と異なるところから「変格」と称する。イ段で終止する動詞はこの種類だけで、これに属する動詞は、「あり、おり、はべり、いますかり」などで、「あり」の複合した「かかり、さり、しかり」や「けり、たり、なり、り」などもこの活用。口語では、失われ、「ある、おる」は四段(五段)活用に転じている。ラ変。
【ナ行変格活用】
日本語の文語動詞の活用の型の一つ。語尾が「な.に.ぬ.ぬる.ぬれ.ね」と活用するもので、「去(い)ぬ.死ぬ」の二語だけがこれに属する。五十音のナ行のうち、ナ.ニ.ヌ.ネの四段にわたって活用するが、連体形.已然形の語尾が四段活用と異なるところから「変格」という。ナ変。
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