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中日親族呼称の比較

时间:2008-04-15 19:48:11  来源:本站原创  作者:echo
 
第二章   中国語の親族呼称
 
2.1親族呼称の形式及びその構成の理念
「親族」とは、婚姻と血縁でできる人々の間の関係であり、一般的に「血親」と「姻親」を分ける。また1911年、辛亥革命後、改革の原因で、親族は「血親」、「姻親」と「配偶」を分ける。(『辞海』上海辞書出版社) 次の図は中国語親族間の関係図である。

亲属名称
 
祖父母
 
外祖父母
 
 
父母亲
 
 
伯父
 
 
 
叔父
、叔母
 
舅舅、
姑、
 
姨母、
 
称呼
爷爷
、奶奶
外公
、外婆
爸爸
、妈妈
伯伯
、伯母
 
叔叔
、婶婶
舅、
姑、
姨、

中国語親族呼称図からみえば、中国語の親族呼称は父係と母係がはつきりした区別があるということが分かる。これは濃厚な宗法色彩を表わされている。「宗法」とは昔、家族を中心として、血筋の遠近で親族間の関係の親しさを区別するという法則である。(《現代漢語詞典》商務印書館) 宗法は中国歴史上に封建制度の核心内容であり、その重点は「家庭」という概念に表われる。。宗法の主要な内容は父権、夫権、長幼の序、孝行論理に従い、男尊女卑である。 ですからから、宗法によって形成した中国語親族呼称系統は複雑で精確である。例えば「祖父、祖母」は父親の父母であり、「外祖父、外祖母」は母親の父母である。 「孫子、孫女」は息子の子供である。「外孫、外孫女」は娘さんの子供である。これは男性優位である宗法特徴を示す。その外は、父方、母方の兄弟姉妹及びその子どもたちに対しての呼称は、配偶方親族の呼称よりもっと複雑で具体である。親族関係は呼称の違いからよく分かる。例えば、父親の兄のことを「伯父」と呼ぶ、父親の兄の妻のことを「伯母」と呼ぶ。父親の弟のことを「叔父」と呼ぶ、父親の弟の妻のことを「叔母」と呼ぶ。父親の姉と妹そのことをみな「姑姑」呼ぶ。それに対して母親の兄と弟は長幼を問わずみな「舅舅」と呼ぶ、母親の姉と妹はこれと同じみな「姨」と呼ぶ。そういう現象から見れば、男尊女卑という観念がある。
換言すれば封建家法制度は中国語の親族呼称に大きな影響を与えていると言えよう。これはユニークな文化現象だと思う。
 
2.2親族呼称の変異現象
時代の発展につれて、中国の親族呼称にも変異があらわれつつある。でもその変異現象は普通性に欠けている。それは個別的な地区あるいは個別的な家庭に限られている。
例えば、中国語の中で、夫婦は子供が生まえる前、「おとうさん、おかあさん」とお互いに呼称するのではないが、子どもができてから「おとうさん、おかあさん」とお互いに呼ぶようになる。こうした現象は現在中国の農村ではよく見られる。でも、大都市においては、その呼び方を使う人は少ないようである。
また、現在の中国の社会においては政府によって男女平等が唱えられているので、親族呼称にも変化が起こった。
例えば、昔は、父親の父母のことを“爺爺、奶奶”と呼び、母親の父母のことを“外公、外婆”と呼ぶのが、普通だったが、現代ではみんな同じく“爺爺、奶奶” と呼ぶ傾向があるようである。でも、この現象も特殊的なもので、普通性に欠けている。一般的に言えば、親族間の呼び方に変化が起こっても、長幼の序列とか、孝行の論理とかの面には、原則として、変化を許さないだろう。
つまり、中国の親族呼称は全体としては変化があまりいちじるしくないが、長幼の順序に従うと同時に、ある種の呼ぶ方には少しずつ変化が見られる。
 
第三章   中日親族呼称の比較
 
中国と日本はみなアジアの国であり、長い間の言語文化交流史があるので、親族呼称は比較的に似合う。日本の古代は中国文化に影響されたので、そしてその影響は親族呼称面にもおよぼしている。明治維新以後、日本は西洋文化を吸収するようになって、西洋の親族呼称を導入するようになった。一言にいえば、中日親族呼称は同じところもあれば、違うところもある。
儒教は中日両国にも大きな影響を与えたので、長幼の順序の特徴は今になっても存在している。例えば、“兄-弟、姉-妹” という関係はその最も典型的な例である。これは中国語と日本語の特色のある表現である。ほかの多くの言語には“兄-弟、姉-妹” というような区別はない、英語を例として、見ればよく分かるだろう。伯父、伯母、叔父、叔母、みな“uncle ” と “aunt” 呼ぶ。兄弟姉妹は、英語では“brother” と“ sister”と呼ぶ。もし長幼を表示すれば、修飾語をを使わなければならない。例えば、中国語と日本語の中の“兄” は英語では“elder brother” と呼ぶ。
中日語は親族呼称の中の共同特徴は、相互の間の文化背景を表わしている。中日両国は子供を中心とする東アジアの文化圏に属する。中国においては、特に、農村では、夫婦二人きりで子供が生まれない時、一般的に直接に双方の名前を呼ぶ。例えば、“張二” あるいは“王二妹” という呼び方をする。子供ができてから、呼称は「おとうさん」、「おかあさん」に変わる。日本の場合は、中国とはほぼ同じである。
ところで、日本では、資本主義体制は確立して以来、封建性の影響も弱くなり、日本文化は西洋の文化を吸収して、親族呼称も変わりつつある。例えば、父係、母係についての区別がない。中国では、父親の方の親族呼称は母親の方の親族呼称と違う。例えば、“叔,姑” 、“舅,姨” という呼び方を区別する。日本では、父親の方の親族呼称にしても母親の方の親族呼称にしても、みんな全部「おじさん、おばさん」と呼ぶ。親族の呼称からみれば、中国では親族関係は明確に区別されているが、日本では、そんな区別は見られない。
また、中国では長幼の順序は日本より重視されているようである。例えば、中国では「おじさん」、「おばさん」という人は甥または姪より年齢が下であっても、甥、姪は「おじさん」、「おばさん」を呼ばなければならない。でも、日本では、もし「おじさん」、「おばさん」の年齢は甥、姪とほぼ同じなら、甥、姪は小さい時は「おじさん」、「おばさん」のことを「お兄ちゃん」、「お姉ちゃん」と呼ぶ。「お兄ちゃん」、「お姉ちゃん」は結婚した後、そして、子供ができたら、甥、姪はもう大人になったら、「おじさん」、「おばさん」と呼ぶようになる。
以上、簡単ながら、中日両国の親族呼称について、くらべて分析したが、まだまだ不十分なところがあるに違いないが、この課題を扱うのは、有意義だと思う。
 
 
結論
 
中国の親族間の呼称はとても明確である、親族呼称から見れば、人との明確な関係がよく分かる。日本親族の呼称は中国に比べてみれば、それほど明確ではない。親族呼称だけによって、人との関係はよく分からない場合もある。でも、私が思うのは中日両国は共に儒教の思想の影響をうけているので、古代から「男尊女卑」の観念を受け継いできた。それは基本の呼び方に影響を与えている。この点においては、両国間似ているところがあるが、しかし、両国の生活習慣、風土などが違うので、具体的な呼び方は同じではない。中日両国の親族呼称の異同の研究を通して、両国文化についての理解を一層深めることができると私は思う。
 
 
 
参考文献:
        《辞海》              上海辞书出版社
        《现代汉语词典》      商务印书馆
        《宁波大学学报》     “现代汉语称呼系统与称呼规则”陈月明 1990年
        『言葉と文化』        鈴木孝夫   1973年
        『日本語言語史』      内間直仁   1986年 法政大学出版社

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