来週１６日の新政権発足に向けて、民主党の鳩山代表は閣僚人事の調整を続けています。

　鳩山代表は午前１１時すぎに党本部に入り、１１日も新政権の閣僚人事の調整を行うことにしています。

　「（今日はどんなふうに過ごされるのか？）ゆっくり。女房もいますし」（民主党　鳩山由紀夫代表）

　注目される閣僚人事ですが、社民党は、福島党首の希望ポストを「雇用関係」から「環境大臣」に変更し、１１日朝、重野幹事長が電話で鳩山代表に伝えました。

　社民党幹部によると、「雇用関係」のポストでは厚生労働省の雇用対策のみを担当することになり、組織や職員の力を十分に活用できないとして、役所全体の力を借りて政策を着実に実現できる「環境大臣」に方針を転換したということです。

　一方、民主党では、外交日程に向けての準備も加速しています。外務大臣への起用が内定している岡田幹事長は１１日午後、アメリカのルース駐日大使と会談する予定です。

　鳩山代表は総理就任後、国連総会出席などのためアメリカを訪問する予定で、岡田氏とルース大使は、鳩山氏とオバマ大統領の初の首脳会談についても話し合うものとみられます。また、岡田氏自身も今月末、アメリカを訪問する方向です。

　岡田幹事長のもとには、外務省の藪中次官ら幹部が連日説明のために訪れていて、鳩山外交のスタートに向けて準備を進めています。