日语视频新闻:日米首脳会談終えアメリカ側の反応は
アメリカは今回の会談を受け、今後の日米関係にどう臨むのでしょうか。
対等な日米関係を標榜する日本の新政権の誕生を、内心不安に思っていたオバマ政権にとって、同盟強化を確認した初の首脳会談は、上々のスタートといえるものです。
日本側から政策変更への具体的な言及がなかったことは、アメリカ側にすれば、これまでの同盟の内容を認めたと理解できますし、逆に同盟の強化に向け、クギを刺したことにもなりました。
「鳩山首相が選挙公約の実行で成功すると確信していますし、そのことが日米同盟を強化し、新たにする機会を提供するものだろうと確信しています」(オバマ大統領)
今後は、まず、インド洋での給油活動に代わる日本の貢献策が焦点になりますが、アメリカは、11月のオバマ大統領の訪日を視野に、日本の代替案が給油停止に代わるに足るものかどうか、しっかり見極める構えです。
また、普天間など在日アメリカ軍基地の再編問題では、アメリカは依然、「政府間で合意済み」という立場を崩していません。まして核持ち込みの密約問題については、過去の検証に留まらず今の問題となると、「核の傘は要らないということか」という議論に発展しかねません。
時間がたてば落ち着くべきところに落ち着いていくだろう。まずは鳩山政権のお手並み拝見というのが、アメリカ政府の本音のようです。