双语阅读:小说版《一公升的眼泪》第6回看病
受診
I go to the hospital in Nagoya with my mother
午前九時出発。妹の具合悪し、。でも保育園へ行った。私が病院へ行くために、……かわいそうな妹。
十一時、病院(国立名古屋大学付属病院)着。三時間ぐらい待つ間、本を読んでいたが、緊張。不安と心配でいつものように熱中できなかった。母は、「祖父江逸郎教授に電話してあるから大丈夫よ」と言ってくれたが……。
やっと呼ばれた。心臓がドッキン、ドッキン。
母が説明する。
一 転んであごを切ったこと(普通なら手をつくのに、顔を直接地面に打った)。
二 歩き方が不安定なこと(ひざの曲げが小さい)。
三 やせてきたこと。
四 動作がのろいこと(機敏さに欠けてきた)。
聞いていて、わたしはこわくなってきた。忙しく動きまわっている母が、こんなに細かく観察していたとは……。すべてお見通しだったのか……。でも安心した。
これで、一人ひそかに心配していた自分の体のことが、医師に伝えられた。悩みは解消するわけだ。
丸いいすに座り、先生の顔を見た。メガネをかけ、ニコニコして優しい顔だったのでほっとする。目を瞑って両手を広げ、人指し指を近づける。片足で立つ。ベッドに寝て足を伸ばしたり曲げたりする。ハンマーでひざをボンとたたく。されるがままの診察が終わった。\r
「CTをやりましょう」と先生がおっしゃった。
「亜也、痛くも痒くもないよ。頭の中を輪切りにして見る機械だからね」と母。
「ウヘェー、ワギリ!」
本人してみれば一大事。大きな機械が上からゆっくりおりてくる。宇宙船に乗っているみたいに頭がすっぽりはまった。\r
「動かないで、じっと寝ていればいいよ」と白衣の人が言ったので、じっとしていたら、ウトウト眠たくなった。
長いこと待たされて、薬をもらって帰路につく。
仕事がひとつ増えた。飲んでよくなるなら、腹いっぱいになるほどたくさんの薬があっても、文句は言うまい。先生タノミマス。花ならつぼみの亜也さんの人生を狂わせないように、力になってください。
病院まで遠いし学校があるから、月一回通えばいいと言ってくれた。必ず通うし、言われたことをきちんと守るから。どうか治してください。
天下の名古屋大学!祖父江先生!お願いします。
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