双语阅读:《福尔摩斯之红发会》第12回
馬車に乗ると、シャーロック·ホームズは堅く口を閉ざしてしまった。辻馬車のシートに深く座り、この午後に聴いた旋律を口ずさんでいた。迷路のような街並みはガス灯に照らされていた。そうして、我々はついにファリントン街へ入った。
「もうすぐだ。」ホームズはようやく口を開き、説明をする。「あのメリウェザーという男は銀行の重役だ。この事件に直接利害関係がある。また、ジョーンズくんがいてくれた方がいいと判断した。悪い男ではない――本職では全くの無能だが。まあ、取り柄も一つくらいはあるな。殊に勇敢さはブルドッグのようである。粘り強さもロブスターのようだ。捕まえたものを離さないという点でね。さて、着いたか。前の二人も待っている。」
朝と同じくして、にぎやかな大通りだった。我々が今朝、出向いた通りだ。馬車を帰らせ、我々はメリウェザー氏の案内で狭い路地に入った。また氏は通用門を開けてくれ、我々はくぐった。中には短い廊下があり、奥には頑丈な鉄扉があった。また開けると、石造りの螺旋(らせん)階段が現れた。導かれながらも降りていくと、終わりに荘厳な第二の扉があった。メリウェザー氏は立ち止まり、手提げ角灯(ランタン)の灯をともした。我々の案内を続け、暗く土臭い階段を降りていった。すると、第三番目の扉が見えた。開けると、地下室とも穴蔵ともとれる大部屋に出た。部屋の四方には木箱や大箱などが積み重ねられていた。
「上からの襲撃に対しては、心配ないということか。」とホームズは述べた。ランタンを掲げ、周りを注意深く見回した。
「下からだって……」とメリウェザー氏はそう言い、ステッキで床に並んだ敷石を叩いたが、「ん、何だ……空っぽみたいな音がする……!」顔を上げ、驚きのあまり口に出したのだ。
「どうか静粛に。」ホームズはたしなめた。「この我々の探検、全て台なしになさるつもりですか? ご配慮いただけるのなら、あの箱の一つに座り、どうか邪魔をならさぬよう。」
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