アメリカ軍の特殊部隊がパキスタンで殺害したオサマ・ビンラディン容疑者の遺体の写真について、アメリカのオバマ大統領は「新たな暴力を誘発することになる」として、公開しない方針を決めました。

        NHK新闻5月5日报道：关于美军特殊部队在巴基斯坦枪杀的本拉登遗体照片，美国总统奥巴马表示照片可能引起新的暴力事件，决定采取不公开照片的方针。

    アメリカ政府は、１日、アルカイダのビンラディン容疑者をパキスタン国内で殺害したと発表しましたが、遺体の写真や映像は公開されておらず、証拠として公開を求める声が出ています。これについて、ホワイトハウスのカーニー報道官は、４日、オバマ大統領が公開しないことを決めたと明らかにしました。

        美国政府本月1号公开了在巴基斯坦枪杀基地组织头目本拉登的事件之后，并没有公开本拉登的遗体照片，有呼声请求公开照片，以证明本拉登死亡的事实。针对此事，白宫报道官员指出，4日奥巴马总统已经决定不公开遗体照片。

    その理由について、オバマ大統領は、さらなる暴力を誘発し、アルカイダの宣伝に利用されるのを避けるためだと説明したということです。また、今回の作戦を巡っては、パキスタン政府に事前に連絡をしなかったことや、容疑者が武器を持っていなかったことから、作戦そのものや殺害の正当性を問う声が上がっています。これについて、カーニー報道官は「ビンラディン容疑者は、同時多発テロを行ったアルカイダのリーダーであり、その後も、アメリカを狙ったテロを企て続けている。作戦は国家の自衛のための行動だ」としたうえで、「容疑者が降伏する意志を示さないかぎり、部隊には殺害する権限があった」と述べて、作戦は正当だったという立場を改めて強調しました。

       关于不公开照片的理由，奥巴马总统称，是为了避免诱发新的暴力活动，防止防基地组织利用这些照片进行宣传。另外，因为这次枪杀活动事前并没有和巴基斯坦政府取得联络，在枪杀时本拉登手上并没有武器，对于杀害本拉登的行为是否正当的呼声很高。对此，白宫发言人指出：“本拉登是多起恐怖事件的基地组织头目，在那之后，也在不断策划以美国为目标的恐怖袭击。这次活动是为了保卫国家安全的战斗。而且，当时本拉登并没有投降认罪，军队有制裁他的权利。”重新强调了这次战斗的正义性。