日语美文精读:苹果的味道
「ぼくおおねえさんのとこへ行くんだよう。」腰掛(こしか)けたばかりの男の子は顔を変にして燈台看守の向うの席に座ったばかりの青年に云いました。青年は何とも云えず悲しそうな顔をして、じっとその子の、______3______。女の子は、いきなり両手を顔にあててしくしく泣いてしまいました。
「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。けれどももうすぐあとからいらっしゃいます。それよりも、おっかさんはどんなに永く待っていらっしゃったでしょう。わたしの大事なタダシはいまどんな歌をうたっているだろう、雪の降る朝にみんなと手をつないでぐるぐるにわとこのやぶをまわってあそんでいるだろうかと考えたりほんとうに待って心配していらっしゃるんですから、早く行っておっかさんにお目にかかりましょうね。」
「うん、だけど僕、船に乗らなけぁよかったなあ。」
「ええ、けれど、ごらんなさい、そら、どうです、あの立派な川、ね、あすこはあの夏中、ツインクル、ツインクル、リトル、スター をうたってやすむとき、いつも窓からぼんやり白く見えていたでしょう。あすこですよ。ね、きれいでしょう、あんなに光っています。」
泣いていた姉もハンケチで眼をふいて外を見ました。青年は教えるようにそっと姉弟にまた云いました。
「わたしたちはもうなんにもかなしいことないのです。わたしたちはこんないいとこを旅して、じき神さまのとこへ行きます。そこならもうほんとうに明るくて匂がよくて立派な人たちでいっぱいです。そしてわたしたちの代りにボートへ乗れた人たちは、きっとみんな助けられて、心配して待っているめいめいのお父さんやお母さんや自分のお家へやら行くのです。さあ、もうじきですから元気を出しておもしろくうたって行きましょう。」青年は男の子のぬれたような黒い髪をなで、_______4_______、自分もだんだん顔いろがかがやいて来ました。
“我要找菊代姐姐。”男孩子屁股刚着座,便朝要坐在灯塔看守旁边的那位神情怪异的青年喊道。青年脸上现出难以形容的哀愁,死死盯住男孩那头髦曲、湿漉的黑发。小女孩猛然用双手捂住脸抽抽搭搭地哭泣起来。
“爸爸和菊代姐姐还有很多事呢,不过他们马上就会跟来的。
再说,妈妈已经盼望了很长时间。大概她在想:我的宝贝儿,在唱什么歌呢?风雪降临的清晨,和伙伴们手拉手绕着院子和草丛欢笑吗?妈妈是真心实意地盼望、挂念着你呢,还是快点来见妈妈吧!“
“嗯,不过,我要是不坐那条船就好了。”
“是呀。可是你看,天空多好,那壮观的河流!在那里,整整一个夏天,我们在唱着童谣”闪闪的星星“休息时,从窗口隐隐约约望见的那片白茫茫的东西,就是那里。你看,多漂亮呀!
是那样地光芒灿烂。“
姐姐停止了哭泣,用手帕擦干眼泪,望着对面。青年又开导似地轻声轻语对姐弟俩说:“我们已经不必再为任何事而悲伤。我们是在这么美好的地方旅行,马上就可以去上帝那里。那个地方,明亮而充满芳香,有许许多多善良、亲切的人。还有,代替我们乘上小汽艇的人们,一定都会得救的,他们可以分别回到焦急地等待着他们的父母身边,回到他们自己的家。好了,马上就到了,打起精神,让我们唱着歌前进吧!”青年抚摩着男孩那头湿漉漉的黑发,安慰着他们俩,自己的脸色也渐渐容光焕发。
答案见下一页
- 相关热词搜索: 双语阅读
- 上一篇:综合日语泛读:日本佐渡市第四次放飞朱鹮
- 下一篇:高考结束聚焦日本:自主招生灵活入学
相关阅读
- 【恋空】双语阅读 第一回06-30
- 【双语阅读】【恋空】-第二回06-30
- 【双语阅读】【恋空】-第三回06-30
- 【双语阅读】【恋空】-第四回06-30
- 【双语阅读】【恋空】-第五回06-30
- 【双语阅读】【恋空】-第六回06-30