双语阅读:《福尔摩斯之孤身骑车人》第15回(完)
「君が帰って来た時に、君の考えでは自転車乗りが、灌木の中で、多少ネクタイを直したろう、と云うことを云ったが、あのことはもう、僕に全部を語っていることだったのだ。しかしとにかく我々は、種々(いろいろ)の意味で全く比類の無い事件にぶっつかったと云うことは、大いに祝福するに足ることであったと思う。ああ田舎の警官諸君が三人、駈けつけて来る。あの馬丁君も、一緒に足並を揃えて来るのは、嬉しいじゃないかね。そこで彼でもない、いやあの面白い花婿君でもない――まあいずれこの諸君は、今朝の一冒険で、一生を棒に振ったと云うわけかな。それからワトソン君、君は医者の資格で、一つあのスミス嬢を見舞ってみてはどうかね。そしてもしもう御気分がすっかりいいのなら、お母さんのところに、送ってあげようと云ってみたまえ。またもしまだ気分が癒(なお)らないと云うようなら、ミドランドの若い電気技師に、電報を打とうと謎をかけてやれば、もう即坐に全快だろうよ。それから君、カラザース君だが、君は最初の悪い計画に対して参与した罪を償うためには、最善のことをしたと、僕は考える。さあ、名刺をあげておこう。もし僕の立証が、法廷で君に役だつようであったら、それは君の御自由にやってくれてよろしいよ」
たぶん読者諸君も、よく解ってくれるだろうと思うが、この全く休み無い立て続けの大活動の中で、事件の詳報をもたらすと云うことは、それはたしかに世の好奇心に大いに期待することには相違ないが、しかし私にとってはしばしば困難なことであった。それぞれの事件は、他の事件の前奏曲であり、そしてその最高の峠を越してしまうと、その登場役者たちは、忙わしい我々の生活から、永久に消え去ってしまった。
しかしこの事件のことを記した稿本の末尾には、ちょっとした追記があって、ヴァイオレット·スミス嬢は、たしかに大きな財産を相続し、そして現在は、あの有名なウェスミンスター電業者の集りである、モートン·エンド·ケネデー協会の、高級会員である、シリル·モートンの妻になっていると記されてある。それからウィリアムソンとウードレーは、誘拐罪と殴打罪で、前者は七年の懲役、後者は同じく十年に処された。カラザースのことについては、私は別に記録してはいないが、しかし、ウードレーがもっぱら兇悪漢と云う定評で通っていたから、彼のやったことは法廷では、そう重大視はされなかったろうと確信する。たぶん数ヶ月の懲役と云うところが、適当な求刑であったろう。
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