2008年日语能力考试一级阅读真题
問題Ⅰ次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1. 2. 3. 4から最も適当なものを一つ選びなさい。
秋に入ると学校では、①読書週間という奇妙な週がやってくる。普段は図書館に足を踏み入れもしない子どもたちが、みんな指定の図書を探して、嫌々やってくるのを僕は不思議に眺めていた。読みたくない本を読んで感想文を書け、と先生から指令がくだるのだ。
先生に言われなくても、僕は昔から本の虫だった。読書週間の標語を読むと、「読書は世界の見える窓」「本は心の栄養」などと利益を謳(うた) った文句が並んでいる。先生は、読書をする子はよい子で、頭がよくなると自信を持って勧めていた。頭をよくするのは教育者の仕事だ。その義務を忘れて本に子どもを教育してもらおうとするのは(注1)怠惰(たいだ) な職務放棄にすぎない。僕は(注2)一発でこの先生の能力を疑った。
僕は所謂(いわゆる) アタマのいい子だった。子どものしがちな無茶なことはせず、大人の命令に逆らわな
い(注3)従順な(じゅうじゅん) 児童だった。教室の壁には誰が何冊本を読んだか、という(注4)営業マンのようなグラフが作成され、能力を競っていたように思う。馬(ば) 鹿(か) 馬(ば) 鹿(か) しいと嗤(わら) っていると(注5)白羽(しらは) の矢が僕に刺さった。
「彼は本を読むから成績がいいんです!」先生は僕を象徴にして読書を推進しようとしている。②それは大きな間違いだ。僕の成績がよかったのは普段真面目に授業を聞いているからだし、きちんと家で勉強していたからだ。他の小学生は(注6)のびのびと育っていて、誰も勉強などしないから、差が出るのは当然のことだった。
読書をすれば賢くなるという(注7)幻想(げんそう) は、どうして出来上がったのだろうか。僕はその誤解の(注8)根源(こんげん) を子どもたちに見た。いつも図書館に現れない子どもは無理に広げた本を前に(注9)煩悶(はんもん) しているではないか。これはほとんど(注 10)拷問(ごうもん) に近いものがある。( ③)彼らは勉強の姿勢で本を読んでいるのだ。こんな読み方では楽しくないだろう。
本の楽しみとは、ここではないどこかに飛んでいける冒険につきる。旅行の楽しみと読書は近いものがある。僕は本で冒険をし、知らない世界に旅をした。
(中略)
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