中日对照"天声人语":新相上任 争斗为止
新首相の野田さんには、好きな3人の小説家がいる。司馬遼太郎、藤沢周平、そして山本周五郎。3人の小説には、夢、矜持(きょうじ)、人情という、政治家に必須な資質が凝縮されているからだ。
野田新首相喜欢三位小说家。司马辽太郎、藤泽周平以及山本周五郎,三个人的小说分别说的是梦想、矜持和人情,对于政治家而言,凝聚着作为政治家而必须具备的资质。
その一人、藤沢の随筆に、「駄作」に触れたくだりがある。たとえば短編の場合、「気合に欠けたり、うっかり最初のボタンをかけ違えたりすると、最終的に読むに堪えない駄作が出来上がって来るというわけです」。あの名手にして反省は多い。
我曾经看过其中一位藤泽先生随笔中的“拙劣之作”的一部分。比如说短篇小说的情况,“缺少激情、糊里糊涂弄错了第一步,以至于最后创作出难以入目的拙劣之作”。虽然是名家,但也时时反省。
野田政権は名作と咲くか、駄作としぼむか。気合は十分と見るが、問題は最初のボタンだろう。小沢氏に近い輿石(こしいし)氏の幹事長起用は「両刃の剣」との見方がもっぱらだ。党内融和を最優先した人選だが、かけ違えはないか。
野田政权将盛开出名作呢?还是因拙劣之作而凋谢。虽然看起来气势十足,但是问题是其走的第一步吧。任命亲小泽的舆石为干事长是“双刃剑”,这种看法是主流。虽然是最优先解决党内团结的人选,但是没有弄错吗?
民主党の内紛にも増して、そもそも世間には「小沢氏的なもの」への嫌気(いやけ)がある。幹事長は「人事とカネ」を握る。小沢さんは機嫌を直すにせよ、そんなことで動いたり止まったりする政治への旧弊感は、やはり否めない。
民主党内部纷争加剧,原本社会上对“有小泽痕迹的事物”就厌恶。干事长手握“人事和金钱”。即便小泽痛快了,但是还是无法否认因为这种事情而导致对走走停停的政治的积弊感。
聞けば輿石さんは、野田さんに「どじょう」の詩句を教えた人だという。泥臭さで売る「どじょう宰相」だが、ものの本には、食べやすくした「骨抜きどじょう汁」が江戸で人気を呼んだとある。柳川鍋のルーツらしいが、そうならぬよう注意願いたい。
据说舆石先生曾经教过野田先生《泥鳅》的诗句。虽然是满身烂泥叫卖的“泥鳅首相”,但本质上,容易食用的“去骨泥鳅汤”在江户颇受欢迎。希望他注意不要变得像柳川锅的祖先那样。
やはり藤沢の随筆にきびしい一文がある。「政治というのは、声が高いわりには非力で、人間を本当に幸福にしたことなどなかったのではないか」。読むに堪えない駄作短編でない、名作政治を切に望むが。
果然藤泽的随笔中有一篇严厉的文章。“所谓政治,声音越高就越无力,难道真的不存在让人真正幸福的政治吗?”。殷切希望野田首相能成为名作政治,而非难以入目的拙劣短篇。
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