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中日对照"天声人语":不丹国王 人格之龙

时间:2011-11-25 15:07:46  来源:可可日语  作者:suketru

   歌人の宮英子(ひでこ)さんの一首を拝借する。〈係恋(けいれん)に似てとしながく思ひたる青いケシ(メコノプシス)をブータンに訪(おとな)ふ〉。係恋とは心にかけて恋い慕うこと。長いあいだ恋い続けてきた、という意味だ。かの国を象徴するその花は、息がつまるほどに青い。

      借用下俳歌诗人宫英子女士的一首诗。“不丹寻芳蓝绒蒿,此物最思恋”。所谓思恋,就是发自内心的爱慕。其意思就是长期爱恋。象征着那个国家的蓝绒蒿,蓝得让人窒息。
   ヒマラヤの雪嶺(せつれい)のふもとには他にも多くの高山植物が咲く。その二輪咲きを見るような、ブータンからのお二人だった。〈男雛女雛(おびなめびな)の国王夫妻〉は朝日川柳の☆印の入選作。素朴でつつましく、かくも好印象を残した国賓はあまり記憶にない。
      在喜马拉雅雪山的山脚下,还盛开着其他很多高山植物。来自不丹的两位客人,仿佛就是并蒂而开蓝绒蒿。“国王夫妻,神仙伴侣”,这是朝日川柳栏的星级入选作品。简朴而且温和有礼,记忆中没有其他国宾给我们留下如此好的印象。
   福島県相馬市の小学校でワンチュク国王(31)は語りかけた。「皆さんの中に人格という竜がいます。年をとって経験を積むほど竜は大きく強くなります」。被災地の子らは忘れまい。竜もかの国のシンボルで、国旗に描かれている。
      在福岛县相马市的小学,旺楚克国王(31岁)说,“在大家的身体之中,有一条名为人格的龙。随着长大积累经验,龙也会变得强大”。这让灾区的孩子们难以忘怀。龙也是那个国家的象征,描绘在国旗之上。
   金閣寺では雨に降られた。有馬頼底(らいてい)住職に傘を差していた寺僧が、邪魔にならぬよう場を外すと、国王はすっと自らの傘を住職に差し掛けた。人格という竜は、ささいなところに顔を出す。
      在金阁寺参观时,天下起了雨。给有马赖底主持撑伞的寺僧,为了不打搅他们而离场,而国王悄悄地把自己的伞撑向主持。所谓人格之龙,在细微之处露出了真容。
   ブータンという国に、中国の古い詩人陶淵明の「桃花源記(とうかげんき)」を思う。ある男が渓谷をさかのぼって、俗界を隔てた桃源郷に迷い込む話だ。帰った男は再び訪ねようとするが、道は二度と見つからない。
      不丹这个国家,让人想到了中国古代诗人陶渊明的《桃花源记》。某位男子逆溪谷而上,误入与世隔绝的桃花源。男子回去后想再次拜访,但却再也找不到路了。
   グローバル化の時代、物質に頼らぬ幸福を追う国そのものが奇跡の青いケシに似る。孤高を保ちゆく難しさは想像がつく。ともあれ、幸せとは何か、絆とは――。震災の年に来日された巡り合いを思いつつ、彼我のたしかな友情を誓いたい。
       在全球化的时代,不依赖物质而追求幸福的国家,这和奇迹一般的蓝绒蒿别无二致。保持这种孤独高傲的艰难可以想象。不管怎样,幸福是什么呢?羁绊是什么呢?——。想到在震灾之年来日访问的巧合的同时,希望坚守彼此珍贵的友情。  

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