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中日对照"天声人语":美味清粥 祈愿多福

时间:2012-01-10 14:56:00  来源:天声人语  作者:dodofly

▼43歳の晩夏だった。胃潰瘍(かいよう)を患う夏目漱石は、療養先の伊豆修善寺でひどい吐血に見舞われる。生死の境をさまよった後の一句が生々しい。〈腸(はらわた)に春滴(したた)るや粥(かゆ)の味〉。大病のつらさを押しのけて、生きる喜びが鮮烈だ

▼43岁时的晚夏,患有胃溃疡的夏目漱石在伊豆修善寺疗养时出现了严重的吐血现象。在生死线上走过一遭后创作的一首俳句生动再现了当时的情景。“美味清粥穿肠过  犹如春露润内心”。捱过大病的折磨并得以生存下来的喜悦之情溢于言表。

▼絶食の末に許された粥は、歓喜のうちにのどを抜け、食道を震わせて下り、腸(はらわた)に春を届けた。五体に染みたことだろう。現に、病床の漱石は食べることばかり夢想していたらしい。「夜は朝食を思い、朝は昼飯を思い、昼は夕飯を思う」と、当時の日記にある

▼断食后被允许食用的清粥伴随着喜悦穿过喉咙,颤动着食道,最后将春意送达至五脏六腑。这种感觉会渗透至全身吧。宛如我们亲眼看见躺在病床上的漱石整日想着吃的事情。当时的日记中也有记载:“晚上想早饭,早上想中饭,中饭想晚饭”。

▼病中病後のシンボルだった「おかゆ」も、いまや堂々の健康食だ。なにせ消化がよくて減量にも向く。レシピ本がいくつも出回り、元気な人はさらなる充実を求めて食す

▼象征着患病中和大病初愈的“粥”现在已是堂堂正正的健康食物。总之既利于消化又适合减肥。市面上充斥的各种食谱秘籍中都提到健康的人如果希望精力更加充沛可食用清粥。

▼きょう、無病息災を願いつつ味わう七草粥は、年末年始に酷使した胃腸に優しい。過食を省みる一服となる。刻み込む春の七草のうち、台所のなじみはスズナにスズシロ、すなわち蕪(かぶ)と大根あたり。家なら一草で構わない

▼今天,在祈祷无病消灾的同时品尝下七草粥对年末年初过度使用的肠胃很有好处。是反省暴饮暴食的一剂良药。在人们熟知的春日七草中,常在厨房看到的是芜菁和蘿蔔,也就是大头菜和萝卜等。自己家的话仅用一草也没关系。

▼洋食や中華が油絵なら、和食は水彩、粥は水墨画となろうか。飯粒はふやけ、具は質素、総じて薄味ゆえに、控えめな美味を受け止めるには「備え」が要る。禅寺で供される朝粥の旨(うま)さは、ゆとりの中の欠乏感、平らかな心と無縁ではない

▼如果西餐和中餐是油画,那日式料理就是水彩画、粥就是水墨画吧。饭粒泡涨,配菜简单,概括来说就是清淡,要理解这种谨慎节制的美味需要有所“准备”。对禅寺供应的早粥,要品尝出其美味,需要一颗平和的心以及对养尊处优的空虚感。

▼文豪に生を思い出させたのは変哲もない白粥だろうが、死を免れた安堵(あんど)と空腹が何よりの具だった。病の心配がない向きは、一食抜いて七草粥を試すのもいい。元気と平穏がほしい年、淡いが深い滋味で、この寒をしのぎたい。

▼让文豪联想到活命的可能是平淡无奇的白粥,但幸免一死的心安和平安是最好的配菜。不用为生病而担心的人们可以尝试着一餐只吃七草粥。在这个祈求健康和平安无事的年头,希望用这似淡还浓的滋味渡过这个寒冬。

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