双语阅读:《福尔摩斯之证券经纪人的书记员》第7回
「あなたはホール·ピイクロフトさんですか?」
その男は訊ねました。
「ええ、そうです」
私は答えました。
「ああ、そうですか。私はあなたをお待ちしてたんです。けれどあなたのほうがお約束の時間より少し早くいらっしったんです。――けさは、私の兄弟から手紙を貰らいましてね、兄弟はその手紙の中で大変あなたのことをほめておりましたよ」
「あなたがいらしった時、ちょうど、事務所をさがしてたんです」
「まだ名前を出しとかないもので。先週からここへ仮事務所をおくことにきめたばかりだものですからね。――一しょにおいでになって下さい。お話致しましょう」
私は彼について、ずいぶん急な階段の頂上までのぼりました。と、その屋根裏に、空っぽの誰もいないほこりだらけな、敷物もしいてなければカーテンもかけてない小さいな[#「小さいな」はママ]二つの部屋があって、その中へ私は案内されました。――正直な所、私は大きな事務所を予想して来たんです。それまでと同じような、幾つものチャカチャカしたテエブルや大勢の事務員がズラリと並んでるようなそう云う大きな事務所を。――包まず申上げますが、私はその二つの安い椅子と一つの小さなテエブルとをしげしげと眺めました。その他に元帳が一冊と屑籠が一つと、それだけが全部の家具なんですからねえ。
「がっかりなすっちゃいけませんよ、ピイクロフトさん」
と、私のこの新しい知り合いは、私の顔の上から下まで見下ろしながら云うのでした。
「ローマは一日で築き上げられませんよ。――事務所は貧弱でも、私たちは背後にたくさんお金は持ってますから、――まあ、おかけなさい。そして持ってらした手紙を見せて下さい」
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