双语阅读:《福尔摩斯之证券经纪人的书记员》第10回
「ピナーさん、あなた、お忘れになっては。――御命令で、何か御指図をうけたまわりに参ったのですが」
彼は云った。
「大丈夫だよ、ピイクロフト君、大丈夫だよ」
おだやかな口調で答えた。
「ちょっとここで待ってくれたまえ。別になぜってことはないけれど、あなたのお友達があなたを待ってると云うわけにも行かないでしょうから。三分間であなたにお願いすることをまとめましょう。それだけの間、御迷惑でも御辛抱していて下されば……」
彼は叮嚀な様子をして立ち上った。そして私たちに挨拶しながら、部屋の向うの端にある出入口から出て、あとをしめていってしまった。
「どうしたって云うんです?」
ホームズは小声で云った。
「気づかれて逃げられたかな?」
「逃げられませんよ」
ピイクロフトは答えた。
「どうして?」
「あのドアは、中の部屋へ行く口なんです」
「そこに出口はないの?」
「ありません」
「その部屋は飾つけがしてありますか?」
「昨日はからっぽでした」
「そうとすれば、一体、何をすることが出来るだろう? どうも私に了解出来ない何ものかがある。――もし恐怖の余り気を変にしたものがあったとしたら、それはピナー自身だ。何が彼奴(きゃつ)をこわがらせたんだろうね?」
「僕たちが探偵だと云うことに感づいたんだよ」
私は自分の不安を云ってみた。
「そうです」
ピイクロフトは云った。が、ホームズは首を横に振って
「あいつは蒼くはなってなかったよ。あいつは私たちが這入って来た時、既に蒼い顔をしてた。考えられることは――」
ホームズの言葉は、中の部屋のほうから来る、鋭いコツコツと云う音でさまたげられた。
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