双语阅读:《福尔摩斯之魔鬼之足》第2回
陸も、海と同じくらい陰気な環境だった。起伏の激しい原野地帯は、人寂しく、焦茶色で、古代の村の跡であることを示す教会塔が点在していた。どの方角にも失われた民族の遺跡があった。唯一の記録である奇妙な石碑。死体を焼いた灰を埋めたでこぼこの塚。有史以前の戦争をほのめかす土塁。ホームズは、この場所の謎と不思議に、そして忘れさられた民族の不吉な雰囲気に想像力を惹きつけられ、ほとんどの時間を散策や思索で費やしていた。また、古代コーンワル語にも気をひかれたホームズは、私の記憶によると、古代コーンワル語がカルデア語と類似関係にあり、主としてフェニキアの錫商人たちに由来しているのだ、と言っていた。ホームズは頼んでおいた歴史比較言語学関連の書籍を受け取ると、この主張を展開しようと腰を落ちつけた。そしてそのころ、すぐそばで起きたある問題に、突然巻き込まれてしまったのだ――この夢の国においてさえ。そうと知り、私は嘆いたものだが、ホームズはおおっぴらに喜んでいた。ある問題とは、我々をロンドンから追いたてたどの事件よりも強烈で、はるかに謎の多い事件だった。我々は単調な生活と平和で健康的な日常から引き離され、コーンワル地方はおろかイギリス西部全体に大きな興奮を巻き起こした事件の渦中に投げ込まれた。読者諸氏はその頃に「コーンワルの恐怖」と呼ばれていた事件を覚えておられるかもしれない。ロンドンの出版界に届いた情報は大抵が不完全なものだったにもかかわらず。事件から13年経った今、この想像を超えた事件の真相を公表しよう。
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