双语阅读:《福尔摩斯之住院的病人》第3回
「よくいらっしゃいました。先生」とホームズは、気軽に云った。
「あまりお待たせしなかったようで、幸いでした」
「別当におききになりましたか?」
「いや、サイド·テエブルの上の蝋燭を見れば分かります。――まあ、どうぞ、おかけ下さい。――どんな事が起きましたかな」
「私は医者のペルシー·トレベリアンと申すものです」と私たちの訪問客は云った。
「ブルック街四百三番地に住んでおります」
「あなたは神経傷害について論文をお書きになった、あの方ではありませんか?」
私はきいてみた。
彼の蒼白い頬は、自分のした仕事を私が知っていると云うことをきいて、嬉しさで紅く輝いた。
「その通りです。私自身、もう葬られてしまったと思っている自分の仕事について、そんなお言葉をきいたのは始めてです」彼は云った。
「私の本の発行者は、その売行きが悪いと言って、すっかり私の勇気をくじいてしまいました。――ですが、あなた御自身も、やはり医業をおやりなのですか?」
「私は退職外科軍医ですよ」
「そうですか。私はずっと精神病ばかりをやっております。私はそれをうんと研究してみたいと思っているのですが、無論なんですよ、人間は最初に初めた事をやり通すべきなんですがね。――しかし、こんなことをしゃべっている時じゃありませんね、シャーロック·ホームズさん。――実はこうなんです。最近、私のブルック街の家に、実に奇妙な事件が持ち上ってるんです。で、今夜はとうとう、明日(みょうにち)まで待つことが出来ずに、あなたのお力を拝借にやって来たわけなんです」
シャーロック·ホームズは腰をおろして、パイプに火をつけた。
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