韓国・ソウルで１１日、米中首脳会談が行われ、アメリカ・オバマ大統領が人民元の切り上げをあらためて求めたのに対し、中国・胡錦濤国家主席は「さらなる柔軟化に取り組む」と述べるにとどまった。

　２０か国・地域（＝Ｇ２０）首脳会議の開幕直前に行われた米中首脳会談は１時間以上に及び、会談の大部分は人民元問題にあてられた。この中でオバマ大統領は、中国政府が為替レートを操作して人民元を安く抑えているとした上で、中国が引き続き人民元を切り上げていく重要性を指摘した。これに対し、胡主席は人民元のさらなる柔軟化に取り組む姿勢を強調した。

　オバマ大統領はさらに、中国に対し、政治犯の釈放を要求したほか、北朝鮮の非核化に向けて中国がさらなる圧力をかける必要があるとの認識を示した。