兵庫・西宮市で１２日、建築士・水田実さん（６２）と妻・輝子さん（６２）が殺害された事件で、警察が参考人として捜査していた男性が１７日夜、飛び降り自殺した。男性は、飛び降りる直前、住民に不審な様子を見せていた。

　死亡したのは大阪市西淀川区の男性（６１）で、自宅マンションの６階から飛び降りた。また、ほぼ同じ時間に自宅から火が出て、消防が部屋の中で男性の妻とみられる女性が死亡しているのを見つけた。

　自殺の直前、男性を訪ねていた自治会長は「水をかぶっていたと思う。頭と下の方がぬれていた、足元も。エレベーターに乗ろうと思ったらスーッと通っていった。まさか、下に飛び降りるとは思わない」と話し、男性の不審な様子に気づいていた。

　警察は、男性が、輝子さんの携帯電話に死亡推定日とされる「今月８日に会いに行く」とメッセージを残していたため、１７日夜に参考人として事情を聴く予定だった。