「日本刀の特徴」西洋の刀が「突き、刺す」を目的とする両刃の剣であるのに対し、日本刀は「切る」を目的とする片刃の刀である。日本刀は、刀剣の必要条件である「折れず、曲がらず、よく切れる」という機能を備えていることと、美術工芸品としても十分に観賞にたえるできばえを見せているところに特徴がある。

日本刀は、2種または3種の地金を何度も何度も打ち延ばして鍛錬し、焼き入れによって硬度を増し、最後に研磨するという日本独自の製法で出来上がっている。これは諸外国に例を見ない優れた技術で、ぴんとはった曲線、均整のとれた形、地肌、刃文の変化などに美しい魅力を持っている。