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中日对照'天声人语':冬天的恩惠

时间:2011-02-17 08:59:40  来源:佳禾庄园  作者:suketu

 冬の夕餉(ゆうげ)の楽しみにブリ大根がある。生臭みを消す湯通しやアク取りの手間と引き換えに、頭やカマのうまみが仕事をしてくれる。ご飯によし燗酒(かんざけ)によしの総菜は、味が染み込む翌日がまたおいしい

   冬天的晚餐里有着让人期待的鰤鱼萝卜。过水去腥和撇出浮沫的细活慢工若想拿捏得当,需要好好动动脑筋和锅碗瓢盆。能下饭能下酒的这道家常菜,到第二天仍然余味不绝

 ソムリエの田崎真也さんによると、この魚には赤ワインも合う。ブリ大根なら、やや軽めで熟成が進んだもの、照り焼きは粉山椒(こなざんしょう)のようなスパイス香を備えたものと相性がいいそうだ。〈寒鰤(かんぶり)を煮る幸せや永らえて〉原田マサ恵

   据调酒师田崎真也先生说,这种鱼搭配红酒甚好。提到鰤鱼萝卜,据说小火慢烤至熟成的鱼,辅之以像小花椒一样的香料乃是绝妙的配合。“慢煮冬鰤鱼,幸福永不离”--原田雅恵

 この海の幸が空前の豊漁という。定置網の水揚げが去年の数十倍という港もあり、平年の半値ほどで売られている。ブランド産地、富山県氷見(ひみ)市の学校では給食に塩焼きが出た。こういう地の利はうらやましい。大漁の前には、氷見産を装う品も出回った

   时出现了盐烤鱼。真羡慕这样的地理优势啊。大丰收之前,包装与冰见产字样的产品已经上市了。这片海的幸福便是空前的渔业大丰收。有些港口的固定网的鱼产量是去年的数十倍,以几乎往年的半价在出售。在著名渔产地,富山县冰见市的学校里供餐

 ブリはオホーツク海から台湾あたりを回遊する。この冬、産地の富山湾や若狭湾で魚影が濃いのは、強く張り出した寒気ゆえという。産卵のため日本海を南下する寒ブリの群れが、低温の海域を嫌って沿岸に近づいたらしい

   鰤鱼通常是洄游于从鄂霍次克海到台湾附近的海域。这个冬天,在渔产地的富山湾和若狭湾出现浓重的鱼影,据说是因为强冷空气扩张的缘故。好像是为产卵从日本海南下的冬鰤鱼群,避开了低温海域而选择沿岸附近。

 背の青緑に、黄の帯を挟んで腹の銀白。厳冬の日本海に染められた魚が網の中で輝き、身をくねらす。ひと抱えはある20キロ級の大物もまじるという。寒の恵みを求め、こちらも近所の鮮魚棚を回遊する日が続きそうだ

   脊背青绿,黄带其间,腹中银白。染遍严冬中日本海的鱼儿,在渔网中闪耀着,扭动着身体。据说还有一人才抱得的20公斤级庞然大物混杂其中。寻求着严寒的恩惠,我也好像每天都到附近的鲜鱼摊转悠了。

 日本海側は、これまた記録的な大雪に泣かされている。お年寄りが守る家では、除雪中の災難が絶えない。このブリ景気、冬将軍が空の不始末を海で埋め合わせているのだろう。雪国の労苦を思い、四季と四海に謝し、出世魚にお供すべき今宵(こよい)の一献を選ぶ。

   在日本海附近,人们在为这破天荒的大雪而焦心叹惋。那些上了年纪的老人只能呆在家里,却在铲雪时接二连三地发生意外。今年的丰收是冬神为了弥补天空的不作美而在海上做出的补偿么。一想到雪国生活的辛苦,不禁感谢四季和海洋的馈赠,仅以这鱼来作为对今宵的一份感恩。

 

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