中日对照"天声人语":法然亲鸾 因缘国宝
信心深いほうではないが、人知を超えたものに救いを求めることはある。あらゆる宗教に期待される役割でもあろう。平安末から鎌倉期に多くの仏教宗派が生まれたのは、絶えぬ戦乱や天災と無縁ではない。
虽然并非深信不疑,但也曾向超越人之智慧的事物求助。或许这是对所有宗教都抱以期待的一个作用。从平安末年到镰仓时代,之所以有很多宗教派别诞生,这与连绵不绝的战乱和天灾不无关系。
上野の東京国立博物館で特別展「法然(ほうねん)と親鸞(しんらん) ゆかりの名宝」を観(み)た。浄土宗を開いた法然と、浄土真宗の宗祖親鸞。極楽を夢見る民衆を導き、仏教を大衆化した師弟の歩みを、あまたの国宝や重要文化財でたどっている(12月4日まで)。
我观看了在上野东京国立博物馆举办的特别展览“法然和亲鸾——因缘之国宝”。分别是开山净土宗的法然和净土真宗的宗祖亲鸾师徒二人。通过众多国宝和珍贵的文化遗产追寻教导热衷极乐世界的民众,将佛教大众化的师徒二人的脚步。(12月4日截止)
当時の極楽浄土は狭き門。出家して修行を積むか、寺に寄進した者だけに許される別世界だった。それゆえに、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)をとなえれば誰もが浄土に行ける、という法然らの教えは革命的で、現世で苦しみ、往生もかなわぬ民衆は光明を見た。
当时的极乐净土门槛很高。只有出家积累修行和布施寺庙的人才能获得恩准。有鉴于此,无论是谁只要念诵南无阿弥陀佛就都能去净土,法然等人的教导是革命性的,让在现世受苦受难,也无法往生的民众看到了光明。
京都・知恩院からの国宝「阿弥陀二十五菩薩(ぼさつ)来迎図(らいごうず)」(13日まで公開)は、死期迫る人を阿弥陀如来が迎えに来る様を描く。左上から右下へ、雲に乗り、山肌を駆け下りる阿弥陀たちのスピード感。見る者は救われたに違いない。
来自京都知恩院的国宝《阿弥陀二十五菩萨迎来图》(截止13日),描绘了阿弥陀如来迎接将死之人的样子。从画卷左上至右下,让人感受到了腾云驾雾乘山势而下的阿弥陀们的速度感。观看的人也一定能获救无疑。
法然の800回忌、親鸞の750回忌にちなんだ企画ながら、どういう縁なのか、救いが必要な年に重なった。未曽有の天災と人災に襲われ、明日を描けず、もがく人々がいる。すべてを救うという思想は、色あせない。
虽然是由于法然800年忌辰和亲鸾750年忌辰而举办,但是不是有缘呢?和需要拯救的一年重叠。被从未有过的天灾和人祸所袭击,人们看不到明天,苦苦地挣扎着。拯救众生的思想,没有褪色。
癒やしを求めて訪れるのもいい。紅葉燃える上野には、求道者たちの魂が宿る品々が待つ。親鸞のきちょうめんな直筆を追い、歎異抄(たんにしょう)の墨跡や阿弥陀像に向き合っていると、心がすっと軽くなった。
为寻求慰藉而来观看也是不错。在红叶似火的上野,求道者们的灵魂所寄宿的物品等待着人们前来观看。追寻亲鸾亲笔的书简,面对难异抄的墨迹和阿弥陀像,心灵一下子轻松很多。
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