中日对照"天声人语":前线与大本营
2011年4月22日付
玉砕の島、硫黄島の戦いを率いた栗林忠道中将を描くノンフィクション『散るぞ悲しき』は梯(かけはし)久美子さんの力作だ。書中で梯さんは、軍中枢で戦争を指導した者と前線で生死をかけた将兵とでは、「軍人」という言葉で一括(ひとくく)りにするのがためらわれるほど違う、と感慨を述べている
玉碎之岛,以描写硫磺岛战役的统帅者栗林忠道中将为主的纪实文学『散るぞ悲しき』是梯久美子的力作。梯在书中写道,把坐镇军中的指挥官和在前线置生死于不顾的官兵们都称作军人的话真是有点牵强啊。
▼そして「安全な場所で、戦地の実情を知ろうともせぬまま地図上に線を引き、『ここを死守せよ』と言い放った大本営の参謀たち……」と続けている。歴史は繰り返すという。福島第一原発の事故に、その残像を見る思いがする
于是“在安全的场所,在不知道战场实情的情况下在地图上连着线,‘我们要在这里死守’大本营的参谋们说~”历史可以说是重演了,福岛第一核电站的事故,似乎让大家想起了这个残留的场景
▼時代も事情も異なるが、東電本社と、未経験の危機と闘う現場に、「大本営と前線」の落差が重なる。きびしい使命にもかかわらず、伝え聞く作業従事者の処遇はずいぶん酷だ
时代和事情虽然完全不同,东京电力总公司和在与没有经验的危机相斗争的现场,确实和大本营与前线有着 重合啊。虽说都肩负使命,但是从传闻来看作业员们的处境真的很残酷
▼体育館で雑魚寝をし、寝袋は使い回しだという。これでは疲れは取れまい。参謀の「作戦」にも疑問符がつく。たとえば汚染水を止めるために吸水性ポリマーや新聞紙を投入した。作業員の一人は「そんなもので水は止まらない。現場はあきれて仕事していました」(週刊朝日)
在体育馆像杂鱼那样睡觉,据说只能用睡袋。到现在还不能消除疲劳。参谋所谓的作战真的可以打上问号了。例如为了堵住污水而投入吸水性聚合物和报纸用的纸张。一位作业员说这样的东西根本不能堵住污水,现场在做很多无用功。
▼放射能の恐怖に加えて、収まらぬ余震。テレビの取材に一人が「まさに戦場です」と言っていた。収束への見通し6~9カ月は、精神論で乗り切るには長すぎる
辐射的危险加上不能预测的余震。电视采访中一个人说这真是战场啊。结束后的6到9个月,还要挺过精神上的问题。
▼中国の兵法「三十六計」で名高いのは「逃げるにしかず」。しかし今は踏みとどまるしかない。現場と国民に対して欺瞞(ぎまん)の大本営であるなかれ。東電だけではない。菅政権への気がかりは、より大である。
中国兵法三十六计中最出名的恐怕就是走为上计了吧。然而现今也只能停步于此处了。现场和对于国民的欺瞒不是大本营。不仅仅是东京电力,对于菅直人政权的担心也很大。
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