中日对照"天声人语":桌子上的味道
帝国ホテル自慢のステーキについて、総料理長だった村上信夫さんの至言がある。「おうちに持ち帰って食べてごらんなさい。味は四割落ちます」。放送作家はかま満緒(みつお)さの著書で知った。名シェフなりの謙遜もあろうが、一流のおいしさは雰囲気や接遇にも支えられる
对于帝国饭店引以为豪的牛排来说,总厨师长村上有一句名言。“请把它带回家吃吃尝尝,那样味道就会剩下4成了”这是通过剧作家満緒的书得知的。也可能是名厨的谦虚吧,但是一流的味道还是和用餐的氛围相联系的。
▼「場と味」にまつわる洞察を、半年前にも聞いた。「体育館で吸い物を飲んでもうまくない」。都内で高級割烹(かっぽう)を営む神田裕行さんだ。かつお節や昆布の淡い味は、狭く静かな空間でこそという趣旨だった
"现场与味道"互相缠绕的洞察,半年前就听说过了。“在体育馆里喝东西怎么喝都不好喝”这是在东京都内做高级烹饪的神田先生说的。鱼骨呀海菜呀,这些淡淡的味道,只有在狭小安静的环境里才能品味到
▼体育館でカップ麺をすする被災者の姿に、この言葉を思った。余震に揺れる照明の下で、寒風の中で、当座の命をつないだのはおにぎりや菓子パンだ。「味わう」以前の栄養補給である
这句话让我们想起了在体育馆里吃着泡面的灾民们啊。在余震摇摇缓缓的灯下,在寒风中,性命尚且难说的情况下吃着饭团和点心。这只是味道之前的补充营养罢了
▼救援物資が届き、自衛隊や有志の炊き出しが始まると、食生活はいくらか豊かになった。善意の湯気が立つ豚汁、激励のスパイスが利いたカレーは人々を勇気づけている。とはいえ、避難所の13万人が待ちわびるのは内輪の食卓に違いない
救援物资的送达,自卫队和志愿者开始进行食物烹饪。饮食生活渐渐开始丰富。充满善意的猪肉汤,满富激励精神的咖喱,虽说让人们充满了勇气但是避难所里的13万人最期望的还是有一张正八景的桌子。
▼薄くても壁があり、メディアの目が届かない個室に、集まれるだけの家族がそろう。もはやかなわぬ家もあるけれど、卓上が母さん父さんの味ならうれしい。そんな当たり前のだんらんを許す仮設住宅を早く、と叫びたい
一层薄薄的建议隔板,在媒体看不到的小房间里,挤着的家庭。虽然家已经不可能有了,但是桌子上要是父母做的菜得味道那真是高兴啊。这样的情况下,我们当然希望能尽快建立简易住宅了
▼どんな状況であれ、食は元気の源だろう。この災いで、ホテルや割烹にまねのできない場があると痛感した。いつものおかずを盛ったいつもの皿を、いつもの顔ぶれで囲む夕。いまや抱きしめたい平凡である。
不管什么情况,食物都是健康的源头。在这次天灾中,深切地感受到饭店以及料理店所不能模仿的场景。熟悉的面庞围坐在一起的晚餐,品尝着用寻常的碗碟盛装着的家常菜肴,真是一幅想要拥抱在怀里的平凡。
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