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  イラン英との関係さらに悪化懸念

  イランの核開発問題を巡って、イギリス政府は２１日、自国の金融機関がイランのあらゆる銀行と取り引きを行うことを制限する新たな経済制裁を発表しました。これに反発して、イランの首都テヘランでは、２９日、１０００人余りの若者がイギリス大使館を取り囲んで1 、抗議行動を行いました。このうちおよそ５０人の若者が、「イギリスに死を」などと叫びながら大使館の塀を乗り越えて侵入し、建物の窓ガラスを割って書類をばらまいたり、イギリスの国旗を燃やしたりして暴徒化しました。

  イギリスのヘイグ外相は、２９日、記者会見し、「今回の事態を極めて重大に受け止めている」と述べたうえで、イラン政府は国際法に基づいて外交官や大使館を守る責務を怠っているとして、イランのサレヒ外相に電話で強く抗議したことを明らかにしました。そのうえでヘイグ外相はイラン政府に対し、「さらなる重大な結果が訪れることになるだろう」と警告し、新たな対抗措置を検討する考えを明らかにしました。

  また、国連の安全保障理事会は、２９日、非公式協議を開き、「もっとも強い言葉で非難する」という内容の報道機関向けの声明を採択しました。　

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