《伯爵与妖精》卷二第五章隔着玻璃的爱恋5.6
えらく直接的なやり方だ。大丈夫なのだろうかと心配になりながらリディアは会話に注意を向けようとしていたが、けだるさは増すばかりだ。状況を把握するのがやっとで、意見するような余裕もなかったが、どのみちもうエドガーにまかせるつもりだった。
「何のことやらわかりませんね。何を運んでいるとか、言いがかりをつけにいらっしゃったのは、姪(めい)が何か失礼なことでもしましたか?」
「これはビジネスの話ですよ。興味がありませんか?」
エドガーは横柄(おうへい)に、足を組んで座ったままだ。グレアムが座ろうとしないのは、あきらかにさっさと追い返したがっているとわかったが、かまわず彼は続けた。
「あなたから買い取ろうと言っているんです」
「何をです?」
「もちろん、僕のフェアリードクターを」
「ですから、何のことだか。そもそも伯爵、あなたの家の顧問フェアリードクターだという少女の話なら、売買するなどという話自体おかしいでしょう。私が売りつけるとしたら犯罪です」
「申し上げたように、僕は急いでいる。何よりもこれが、あなたと取り引きをする理由です。話がおかしいとか犯罪だとか、この際どうでもいい。誰かが僕の宝石を盗み、それを売って利益を得ようとしているとしても、僕は宝石を取り戻すために相応の代金を払うつもりです」
「おもしろいことをおっしゃいますね。しかし残念ながら、私には宝石の心当たりがいまひとつ……」
おそらく早急に、まとまった金が必要になっているのだろうグレアムは、まだ慎重(しんちょう)ながらもエドガーの話をはねつけるのはやめたようだった。曖昧(あいまい)な言い方をする。
「ということは、あなたの手元にはないわけですね。ですがグレアム卿、宝石商にお知り合いは多いはず。仲介をお願いできればありがたい」
「まあ、……そうですね」
もったいぶりながら、考える素振りを見せはじめた。
「貴重で希少な品々を、親しい方々のために都合することはまああります。ですが簡単な仕事ではない、危ない橋を渡らねばならないことも多く、運よく目当てのものが見つかったとしても法外な値が付きます」
「なるほど」
エドガーは淡々(たんたん)と先を促(うなが)す。
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