双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(100)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅲ(28)
「おっぱい見る?」
「いや、それは……」
「ほら、触ってみんしゃいって」
「やめんね、あんた。怖がりようばい」
桃色の笑い声が六畳み間に響き、ボクはどうすることもできず、こたつ蒲団の柄を凝視していた。するとオトンが戻って来た。
「いやん、なーさんの息子さんがかわいいわぁ。まだ、童貞なんでよぉ」
「そうかね。オレがこのチビくらいの年の頃には、もう、たいそうなもんやったけどねぇ」
「息子さんは真面目なんよぉ。よやけん最初の時はお姉ちゃんとしようなって、今、いいよったんよ」
「ハハハ。でも、まだこいつは子供っぽいけんねぇ」
オトンは現場から持って来たヘルメットをこたつの上にドカンと置いて、言った。
「それ、描きよれ。後で見に来るけんの」
「なに!!それ!?キャハハハ!!」
その後も邪念と戦いながら鉛筆でヘルメットの絵を描いていると、入れ替わり立ち替わり、入って来るお姉ちゃんに「なんで子供がこんな所でヘルメットの絵を描きようと?おかしいー」と言っては笑われた。
絵が仕上がり始めた頃、オトンは戻って来てまだ途中のヘルメットを見ながら、鉛筆を取った。
「違うやろが。ここがもっと丸いでから、下の台に接しとる部分は、こうよ。そしてから、オマエは線が細すぎるわ。もっと鉛筆の芯の腹を使うて、力強く描かんか」
ボクの絵の上からゴリゴリと鉛筆の線を書き込んでゆき、まるでボクの絵の原型が残ってない、黒々としたヘルメットが仕上がっていた。
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