双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(101)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅲ(29)
確かに上手なのだけど、オトンは絵も字も個性的で、デッサンというよりも、ヘルメットをモチーフにした現代美術とその表現なのである。これを習っても受験用にはちょっと……という感じではあった。
家に帰るとオカンはどうやったんね?と今日のオトンの授業について聞いてきた。
ボクはスケッチブックを渡してオカンに見せると、
「なんね、コレ?」
「ヘルメット」
「毛虫の絵かと思うたばい」
「オトンがオレの絵の上から描いたんよ」
「あんた、今日、どこで絵描いたん?」
「トルコ」
「トルコ?」
「うん」
「なんで、トルコでヘルメットなん?」
「知らんわ」
受験の日が近づいていた。越境(えっきょう)受験のため色色と面倒な手続きが必要だった。
オカンは用意しなければならない書類や道具を紙に書き出し、丁寧に何度も確認していた。
それが受験のためのものか、入学時に必要なものかはわからなかったが、オカンが書き出した必要書類の中にボクの興味を強く引きつける文字があった。
「戸籍謄本(とうほん)」
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