双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(113)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅳ(12)
話の内容はこうだった。デートの日は日曜日で、本来安息の日。お金を使うことも好ましくない。そして、紅茶のような嗜好品(しこうひん)を摂取(せっしゅ)することも、独身男性の部屋に立入ることも戒律では厳しく戒められていることである。それ以前に、モルモン教徒はモルモン教徒以外の異性と交際することを禁じられているのである。先日のような間違いが起きないためにも、Tさんとこれからも交際を続けるならば、是非、洗礼(せんれい)を受けるべきである。そうでなければ、交際をすることは難しいのである。
とTさんではなく、同じ教徒であるTさんの友達が諌(いさ)めるような口調で言うのだった。Tさんは少し申し訳ないという顔をしていたけれど「洗礼を受けてほしい」とかわいく切ない声で言った。
そこまでTさんが言うのなら、洗礼でも割礼でも受けることはやぶさかでないのだけど、このタイミングで洗礼を受けるのは、恋愛としてなのか、勧誘としてなのか判然とせず、ボクの感情は戸惑った。その気持ちを確かめたくて、もう一度、宗教の壁を考えずに、無宗教のボクとキリスト教徒の君は付き合うというのはダメなんだろうか?偏見があって言うのではなく、気持ちがあればそれを超えることはできると思うし、知りたいのは君とボクの心のつながりであり、もうしばらくは今のまま付き合うということはダメなのですか?と正直で、本当に一片の曇りもない質問をTさんにしてみたのである。ダメですか?Tさん?するとTさんは言ったのだった。「ダメです」
夏が終わった。釈然としない結末に泣けた。
「宗教って、なんなんだ!?」
単純な恋は複雑な涙で幕を閉じた。学校に行くのが俄然嫌になった。勉強するのも嫌になった。行儀よく真面目なんてクソ喰らえと思った。夜の校舎窓ガラス壊して回りは、しなかったけれど、とにかく、泣けた。残ったものは頭の中、千ページ分の聖書の言葉だけだった。
冬休み、筑豊の家に帰って来たボクは、こたつの中で一日中、バイクのカタログを眺めていた。数ヶ月前の夏休みには、あれだけ聖書を熟読(じゅくどく)していた息子が、冬になったら興味はバイクに向かっている。子供のこういうバカさ加減は、親の眼にはどう映るのだろう。
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