双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(125)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅳ(24)
突然、何の脈絡もなく訪れる死もある。その死を意識すれば、生きていることも恐ろしくなる。どんな思いも、未来も、その前ではなんの意味もない。
ジョン・レノンの死が世界中の人々になにかをもたらしたように、ボクの心にも大きな影響を残した。
早くしないと死んでしまう。早く行かないと死んでしまう。人は必ずいつか死ぬ。
人混みを掻き分けて公衆電話を探した。公衆電話には長蛇の列ができていたが、他に見つかる様子もない。
体育館前に、設置された大きな掲示板の前では受験生たちが右往左往している。
胴上げされて祝福される者。両手を高く突き上げる者。肩を落として早足に立ち去る者。涙をこらえて、歯を食いしばる者。一年間の努力が無機質な数字の羅列で評価される。武蔵野に吹き付ける二月の風は、喜ぶ者には心地良く、悔しき者には厳しく冷たい。
昨日、オカンから貰った受験費用の残りで買い物をした。原宿(はらじゅく)に行って、自分の靴とオカンのセーターを買った。鞄の中には画材と着替えと、そのお土産が入っている。
花の刺繍(ししゅう)が刺してある臙脂色のセーター。早く帰ってオカンにこのセーターを渡したいと思っていた。
ようやく、順番が帰って来た。百円玉を入れて、オカンに電話をすると、コールする間もなくオカンは受話器を上げた。ずっと、電話の前で待っていたのだろう。
「もしもし……。オレ」
「どうやったね?」
「オカン、オレ、合格(ごうかく)しとったよ」
「そうね!!そら、良かったねぇ。本当に良かった。そうね、受かっとったね……」。オカンは何度も何度も、良かった、おめでとうを繰り返した。こんなにうれしそうなオカンの声を聞いたのは初めてだった。その声を聞くたびに、ボクもどんどんうれしくなってきた。
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