双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(168)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
東京タワーがまっすぐに見える三田のワンルームマンションにwが部屋を借り、そこを基地のように使って仕事場にした。次第に集まる人も増え、表参道に仕事場を移した。
三田の時も、表参道の仕事場でも、ボクは毎日そこに泊まった。女と遊ぶでもなく、酒を飲むでもない。さんざんなまけてきた反動なのか、仕事がなくても仕事場に残って絵を描き、字を書いた。
じきに、基地として借りていた仕事場は解散することになり、ボクとえのもとは都立大学のアパートを引っ越すことにした。
方南町にある期限付きの一軒家を借りた。期限付き物件のため、礼金や敷金(しききん)が安かったのだ。一階をボクとえのもとの仕事場と居間に。二階のひと部屋ずつを使って暮らした。もう、立体交差して寝なくてもいい。
電気がついて、ガスが出て、電話が鳴ってクソが流せる。そんな家に住むのも久しぶりだ。少しずつ、マシになってる。そんな気がしていた。
オカンは姉妹でよく旅行に出かけていた。年に一度は姉妹で旅に行くのがみんなの楽しみだったようだ。
"首のあたりがなにかクリクリする"とオカンが言い出したのは姉妹で別府に旅行した時だったという。
帰ったら病院に行きなさいと姉さんたちに言われ、町の医者に診察してもらったところすぐに九州大学の大学病院を紹介された。
オカンから電話があったのは九大に通いだしてからしばらく経った頃だった。
「オカンね、ガンになったんよ」
あまりにも普通口でそう言った。
「どこが悪いん……?」
「甲状腺のガンなんよ」
「それ、治るん……?」
「心配せんでよか。命に別条はないちやけん」
オカンのガン告知を知らされて胸が一瞬、ぎゅうっと握り潰されたような気分になったが、オカンのなんでもなさそうな素振りに、さほど深刻なことではないような気にさせられた。
「手術するん?」
「するんよ。甲状腺と声帯の方にも少しできとるみたいなんよ。手術は甲状腺の方だけで声帯の方は取らん。それを取ったら、声が出らんごとなってしまうけん」
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