日剧场景生活口语会话第50期:踏上安稳的旅程
おくりびと
大悟:初めまして午前中にお電話した小林です。
佐々木:ああ、君か。電話より明るいね。
大悟:は、ありがとうございます。
佐々木:ほうら、(募集広告を)出してよかっただろ。お茶入れて。
百合子:はい。
大悟:一応履歴書を持ってきました。
佐々木:はいはい。どうぞ。
大悟:失礼します。
佐々木:うちでどっぷり働ける?
大悟:へっ?ええ。
佐々木:採用!
大悟:へっ?
佐々木:あっ、名前なんだっけ?
大悟:小林大悟です。
佐々木:すぐ名刺刷って。
百合子:はーい。
大悟:ちょっと待ってください。あの、まだなにも、給料とか諸々。
佐々木:ああ、そっか。最初は片手でどう?
大悟:片手?ご万円ですか。
佐々木:五十。
大悟:五十万!
佐々木:いえいえ、そんなにいただけるんですか。
佐々木:何なら現金日払いでもいいけど。
大悟:いや、あの、どんな仕事をすれば。
佐々木:そうだなあ。まずは、僕のアシスタントだなあ。
大悟:あの、具体的には?
佐々木:具体的?納棺。
大悟:納棺?
佐々木:遺体を棺に納める仕事。(サボテンの盆栽を持ち上げて)咲いたなあ。
大悟:遺体って、死んだ人のことですか。
佐々木:君、面白い質問するねえ。
大悟:あっ、いやあ、いや、あの、その募集広告には、旅のお手伝いをするって書いてあったので、僕はてっきり旅行代理店かなあと。
佐々木:あっ、これ誤植だ。
大悟:誤植?
佐々木:「旅のお手伝い」じゃなくて、安らかな「旅立ちのお手伝い」。
大悟:旅立ち。
佐々木:だから、NKは納棺(Nou Kan)のNK。
大悟:ああ、はあ。
佐々木:まあ、これも何かの縁だ。とにかくやってみて、向いてないと思ったら辞めりゃいいさ。これ今日の分。
大悟:あ、いえいえ、そんな。
佐々木:大丈夫、大丈夫。
大悟:いえいえ、そんな。