日本NHK新闻原文

アメリカ政府は、核問題について話し合う北朝鮮との直接協議を、２８日から２日間、ニューヨークで行うと発表し、２年半余りにわたって中断している６か国協議の再開につながるのか注目されます。

アメリカ国務省のトナー副報道官は、２７日記者会見し、北朝鮮との直接協議は、今月２８日と２９日の２日間、ニューヨークにあるアメリカの国連代表部で行い、北朝鮮問題を担当するボズワース特別代表らが出席すると発表しました。核問題で米朝協議が行われるのは１年７か月ぶりです。アメリカや日本など各国は、６か国協議を再開するかどうかは、まず「南北」、次いで「米朝」の間で直接協議を行ったうえで判断するという立場で、先週、最初のステップとなる南北の協議が行われたことで、アメリカは米朝協議に臨む方針を明らかにしていました。ニューヨークには２６日、北朝鮮を代表して出席するキム・ケグァン第１外務次官やリ・グンアメリカ局長らがすでに到着しています。アメリカが直接協議を決断した背景には、北朝鮮が核兵器に使用できるウラン濃縮を着々と進めているのではないかという懸念が強まっていることがあります。ただアメリカとしては、北朝鮮が非核化に向けて具体的に取り組む姿勢を示さないかぎり、２年半余りにわたって中断している６か国協議の再開はありえないという立場で、米朝協議が事態の打開に向けた足がかりとなるのか注目されます。

上一页 [1] [2] 下一页