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  オリンパス元社長の関与指摘へ

  オリンパスの損失隠しの問題で、会社が設けた第三者委員会は、巨額の損失隠しに、菊川剛前社長のほか前任の元社長も関与していたと指摘することが分かりました。

  第三者委員会は、一連の問題の調査結果をまとめ、今日、報告書を会社に提出することにしています。オリンパスは、.バブル期の投資の失敗で抱えた損失を、海外のファンドに移し替えて隠し続け、平成１８年から２０年にかけて巨額の企業買収を行って穴埋めしていました。この問題では、菊川剛前社長のほか、山田秀雄元監査役と森久志元副社長が損失隠しに関わったとして辞任しています。関係者によりますと、損失を海外のファンドに移す工作は、菊川前社長の前任の岸本正壽元社長が社長を務めていた平成１１年ごろに始まったということです。

  この時期は、有価証券などの損失もきちんと計上するよう企業の会計基準が変更されることが明らかになったころです。オリンパスの第三者委員会は、岸本元社長の当時、企業の会計基準の変更をきっかけに損失隠しが始まり、その後、菊川前社長に引き継がれたとみています。

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