魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第七章7.6完
「ちょっと、何よこれーっ!」
ロンドンのカールトン宅で、父とともに無事|復活祭(イースター)を迎えたリディアが、新聞を握りしめて大声をあげる事態に陥(おちい)ったのは、二週間後のことだった。
記事は、ほぼ三百年ぶりに帰国した伯爵(はくしゃく)家の子孫が、女王|陛下(へいか)に謁見(えっけん)し正式に認められたというものだったが、問題はそこではない。
妖精国にも領地を持つという、伝説的な伯爵家の末裔(まつえい)、彼が専属のフェアリードクターを雇っているという部分だ。
その名前が、『リディアカールトン』
「冗談じゃないわ!」
リディアは父に訴えようと書斎へ走る。と、姿見の前でポーズを取っているニコに気づき立ち止まった。
しっぽも隠せる、仕立てのよい外套(がいとう)をまとった猫は、鏡を覗き込みながら満足げに胸のあたりの毛並みを整えている。
「ニコ、それ……」
「ああ、さっき届いたんだ。ちゃんとおぼえてたってのはたいしたもんだよ。悪党だがセンスはいいほうじゃねえか?」
いやな予感がする。
「リディア、おまえに手紙が来てるよ」
そこへ父がやって来た。
ニコの件に気を取られ、何げなく手紙を受け取ったリディアは、封印|蝋(ろう)の仰々(ぎょうぎょう)しい紋章(もんしょう)に気づき、さらなるいやな予感に眉根(まゆね)を寄せた。
おそるおそる封を切る。
『拝啓(はいけい)、ミス リディア カールトン
このたび当伯爵家は、貴女を顧問|妖精博士(フェアリードクター)として採用することとなりました。つきましては近日中に、当家タウンハウスまでお越しください。なお、貴女が伯爵家の顧問として、英国領妖精国の統治に関与することは、女王陛下も了承済みです。この申し出をすみやかにお受けになることが、貴女の名誉のためでもあるとお伝えしておきますので、熟慮(じゅくりょ)くださいますように。
イブラゼル伯爵 エドガー J C アシェンバート』
すでに断れる段階ではないということだ。
リディアは、怒りに震(ふる)えながら両手のこぶしを握りしめた。
「……あの、大悪党ーっ!」
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