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《伯爵与妖精》卷二第四章高贵的恶魔4.6

时间:2011-10-31 13:12:37  来源:可可日语  作者:ookami

 それでいて彼は、リディアが信用するなら何も言うまいとしているのだ。
 とてもよく似た、お人好しの父娘だ。
「もちろんです。お嬢さんは僕の恩人なのですから、何があっても守りますよ」
 その言葉に納得したように、カールトンは立ち去った。
 恩人だと思っているのはうそではない。
 けれどリディアは、カールトンが言うようにはエドガーを信用してはいない。当然だろう。うさんくさい犯罪者とは、それなりに距離を置くべきだと思っているはずだ。
 そしてエドガーも、リディアに手の内すべてを見せることはできない。
 じつのところ、彼女はレイヴンやかつての仲間たちとは違うから、距離感に戸惑っている。
 どん底の体験を共有した仲間とは違うし、他人の不運な過去など、聞かされてもリディアは迷惑するだけだろう。
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 はたしてそれが、リディアに正確な事情を告げないまま利用する言いわけになるのかどうかわからないまま、結局エドガーは中途半端に彼女を利用しているのだった。
「ふうん、少しくらいは、あんたにもとがめる良心があるのかね」
 難しい顔をしていただろう自分に向けられたような気がした、足元の鳴き声はニコだった。
「ニコ、どこへ行くんだ?」
「リディアを捜すんだよ。あんたになんかまかせておけるかよ」
 さっと駆け出していったニコが、ドアの外で急に姿を消したように見えたのは、通りにたちこめた霧のせいだろうか。
 レイヴンが差し出したステッキを受け取り、エドガーも外へ出る。
「エドガーさま、たった今情報屋のひとりから報(しら)せが届きました」
「悪い報せか?」

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