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《伯爵与妖精》卷二第五章隔着玻璃的爱恋5.3

时间:2011-11-02 13:37:43  来源:可可日语  作者:ookami

 リディアは空腹を感じ、ますます気分が滅入(めい)っていた。
 眠り続けている彼女の身体は、夕食抜きなのだから当然だろう。
「寒い?」
 気づけばリディアは、身体をかかえ込むようにして肩をさすっていた。
「たぶん……。せめてショールを羽織(はお)っていくんだったわ」
「暖炉(だんろ)のそばへ行くかい?」
「無駄(むだ)だと思う」
「そう、だね」
 少し考え、エドガーは、リディアの瓶(びん)を両手でそっと持ちあげた。
「人の魂って、みんな自分を小さくしたみたいなのかな」
「さあ。でもこれは、あたしが自分をこんなふうにしかイメージできないからだと思うわ。どうせなら、もっと美人になっちゃえばよかった」
「じゅうぶんきれいだよ、リディアは」
「おだてたって、あたしは怒ってるんだから。……ちょっと、何するのよ」
 そのまま彼は、リディアを瓶ごと腕に抱きかかえた。
「こうした方が暖かいかなと思って」
「無意味だって言ったでしょ。あたしの身体は、きっと冷たくて暗いところに転がされてるんだから」
 そう言いながらリディアは、エドガーにはそんな恐ろしい記憶があるのだと気がついた。
 少なくとも彼女は、孤独や不安や絶望を、今は感じなくてすんでいるけれど、たったひとり動けないまま、まっ暗な倉庫やどこか知らない場所に閉じこめられていたらと、思い浮かべるだけでも恐ろしい。
 ロザリーに閉じ込められていた、わずかな間だけでも、どうにか落ち着こうと必死だったけれど、今にも叫び出したいくらい不安でたまらなかったのだ。
「少しの辛抱だよ。きっとすぐに助け出すから」
 彼の表情を見ることはできなかったが、声は真剣に聞こえた。感情を抑え込んで、強く誓うように発せられた言葉は、復讐の決意に似ていたかもしれない。

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