双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(24)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅰ(24)
オカンとオトンの間でなにか話し合いでもあったのか、ボクは春休みや夏休み、長い休みになると、だいたい小倉の家にひとりで行かされた。とはいっても、ほとんどオトンと接する時間はなく、ばあちゃんと過ごしている。そのごろのオトンはいつも午後まで寝ていた。広告代理店はとうに辞め、その後は自宅でデザイン事務所を開いたものの、どれもうまく行かなかったらしい。
昼間に掛かって来た電話をボクが受けた時、電話の相手は「お父さんいますか?」と言った。ボクはオトンの蒲団に行き、電話だと教えたがオトンは「いないって言え」と不機嫌そうに言う。ボクはもう一度受話器を持って、「いないって言えって言われた」と伝えると、それに寝耳を立てていたオトンは飛び起きてボクの頭をはたき、電話口でなにかを話していたが、そのうち怒鳴り出して電話を叩き切り、また、ふてくされて寝た。
ボクはその後、わけがわからず悔しく泣いた。
いつも昼過ぎまで寝て、夕方になると飲みに出かけてゆく。このあたりからもう、自分の父親がなんの仕事をしているのか、まるでわからなくなっていた。
オカンは電話を寄り越して「今日はなにをしとったん?」と聞く。ある日、オトンが動物園に連れて行ってくれるということになった。たぶんそれはオカンがどこかに連れて行ってやれと、指示を出したのだろう。
出掛けた日の夜。オカンから確認の電話が入った。
「動物園は行ったんね?」
「うん」
「なに見たん?」
「おうま」
「他にはなにがおったん?」
「おうま」
「他は?」
「おうましかおらんかった」
オカンはオトンに替われと言った。動物園と為(な)って競馬場(けいばじょう)に連れて行ったことがばれて、また電話でもめ出した。ボクはなんだか告げ口したようで気まずかった。
夜行性のオトンは飲み屋には連れて行けると思ったか、時々、クラブにボクを連れて行ったが、ボクは眠い上に、タクシーであっちこっち引っ張り回され、乗り物酔いでお店の中にゲロを吐いたりするものだから、もう、飲み屋へも連れて行かれなくなった。
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