双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(41)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅱ(16)
搾り取する側とされる側、気味の悪い勝ち負けが明確に色分けされた場所で、自分の個性や判断力を埋没させている姿に貧しさは漂うのである。必要以上になろうとして、必要以下に映ってしまう、そこにある東京の多くの姿が貧しく悲しいのである。
「貧しさ」とは美しいものではないが、決して醜いものではない。しかし、東京の「見どころのない貧しさ」とは、醜さを通り越して、もはや「汚」である。
小学校のその頃。オトンとオカンの間に養育費のような金銭的なやり取りがあったのかどうかは知らない。オカンは料理屋の仕事に出る時と、出ない時があったが、決して裕福であったわけがない。ノートや給養費は自分で賄えても、なにしろ、自分の家がないのである。ばあちゃんの家に住んでいることは金銭的な問題なのか、他の取り決めがあったのかはわからないが。
しかし、ボクは一度も「うちには金がない」と思ったことがない。ましてや、貧乏だなんてことを感じたこともない。
オカンが人に気をよく配ったように、ボクも子供の頃、オカンに金銭的なことではどこか気を使っていた。苦労しているような様子も見せず、金の話も口にしないが、やはり、この状況を子供ながらに察していて、無理を言うことはなかった。
でも、「欲しい」と口にしたものは確実に買ってもらえた。兄弟がいなかったからかもしれないが、オモチャも本も野球道具もレコードも、欲しいと言った次の日には買ってくれた。
そして、オカンはボクが赤ちゃんの頃からことあるに洋服を買い与えた。どこか親戚の家に行く。法事がある。学芸会がある。合唱(がっしょう)コンクールで指揮をする。なにかつけて新しい服を買って、それに合わせた帽子や靴を買うことも多かった。
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