双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(46)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅱ(21)
行儀とは自分のための世間体ではなく、料理なら、料理を作ってくれた人に対する敬意を持つマナーである。こうした箸の持ち方程度のことで天下でも取ったような物言いをする女は、得てして、料理人に対して「私はお金払ってる、お客よ!!」という態度でいる形式ばった行儀の悪い女である場合が多い、こともあろうにその類の女は、そんな態度を取りながらも、勘定は人まかせだというのだから、その行儀の悪さはもはや驚きである。
ちなみに、今までボクの鉛筆の持ち方を「変だ」と指摘した奴の中で、ボクより字が上手だった奴はひとりもいない。
子供に限らず、人の人格や性格は、家族、家庭をはみ出した、もっと広い範囲の環境によって形成されてゆく。
その場所の空気や土壌、気質に、DNAと血を混ぜて、一滴たらすと、その土地による、その人の性質が芽吹いてくるのだろう。
小倉の街に居た頃のボクは、どこに居ても物を言わない消極的な子供で、いつも母親の後ろ姿も探しては泣いてばかりいた。
しかし、夫婦の都合で、子供は製鉄の街から寂びた炭坑の町へ。市街地を路面電車が走る街から、一日八本の赤字単線が終着する町へ。父親の故郷と母親の故郷、そのどちらが子供にとって住みやすいのか。それはどちらの遺伝子を強く受け続いているのかによるのかもしれない。
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