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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(73)

时间:2012-03-26 15:13:40  来源:可可日语  作者:dodofly

东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

Ⅲ(1)

人間の能力は、まだ果てしない可能性を残しているのだという。
しかし、その個々の能力を半分でも使えている者はいないらしい。
それぞれ自分の能力、可能性を試(ため)そうと、家から外に踏み出し、世に問い、彷徨う。
その駆け出しの勢いも才能。弓から引き放たれたばかりの矢のように、多少はまっすぐに飛ぶものだから、それなりの成果は生んでしまう。
全能力の一、二パーセントを弾き出しただけでも、少しは様になってくる。
ところが、矢の軌道も弧(ご)を書き始める頃、どこからか、得体の知れない「感情」が滲んでくる。肉体もやつれて、なにかしら考え始める。

まだ、走り出したばかりのはずが、その行く先、この先に「幸福」があるのだろうかと思い始める。能力は成功を持たれしてくれても、幸福を招いてくれるとは限らない。
そんなことを思い始めたら、もう終わりだ。
人間の能力には果てしない可能性があったにしても、人間の「感情」はすでに、大昔から限界が見えているのだから。
日進(にっしん)月歩(げっぽ)、道具は発明され、延命の術は見つかり、私たちは過去の人類からは想像もできないような「素敵な生活」をしている。しかし、数千年前の思想家や哲学家が残した言葉や価値は、大昔の人間が感じた「感情」や「幸福」に関する言葉や価値は、今でも笑えるくらいになんにも変わってはいない。どんな道具を持ち、いかなる環境に囲まれても、ヒトの感じることはずっと同じだ。

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