双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(77)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅲ(5)
野田君は小さな時に車に轢(ひ)かれて、片足が無い。左足の膝から下は肌色の義足だった。でも彼は活発な子供で、どんな体育の授業も休むことがない。時々、違う学校の子供が「ちんばがおるぞー!!」などと言って野田君をバカにすると、その場で義足を抜いて、ケンケンしながら、その連中を追いかけて行く。
そのケンケンが異常に速い。そしてバカにした連中を追いつめると、手に持った義足でボコボコに殴るのだ。
"オマエの足のことをなんか言う奴がおったら、その義足でボテくり回せ"。
野田君は親からそういわれてきたそうだ。
中上君は、よく、教室に酔っ払った父親が乱入しに来ていた。炭坑が閉山になった後、授業中に息子の名前を呼びながら、やって来る。
「うわー!中上のおやじが来たぞー!!」
毎度のことに、生徒たちは蜘蛛の子を散らしたように逃げまくる。逃げ遅れた子供は中上のおやじに弾き飛ばされ、はたかれる。
他の教室からも、先生や生徒たちが集まって来る。母親は失踪(しっそう)したのだという噂だ。
先生たちに羽交い絞めされながらも、教室の奥へ進もうとする中上の父親。教室の隅に隠れてや切れない顔をしながら、それを見ている中上君がいた。
何度も、何度も息子の名前を叫びながら、先生や子供たちを蹴散らしていた。
遠足の時、中上君は白い御飯を透明のビニール袋に入れ手、ただそれだけを腰をベルトに結んできたことがあった。
そのみんなが体育館に並んでいた。
低学年の時からネーム入りの黒いスラックスしか穿かず、ゴム野球をやりながら「早く硬球でやりてぇ」と言っていた身体の大きい鬼塚(おにつか)君。
缶蹴りをして遊ぶ時、その子のことが好きだったから、いつも、その子の隠れるところを追いかけて行った、髪の長い船山さん。
前野君や別府君、みんなの親たちが紅白の幕に囲まれていた。
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