双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(89)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅲ(17)
オカンはボクが中学に入ってから、料理屋やドライブインの仕事に出なくなった。おそらく、思春期のボクを夜、ひとつにしないためだったのだと思う。
陶器の皿に柄を貼り付ける内職を始めていた。
ウインドブレーカーも金属バットも、カーディガンも、この間、買ってもらったばかりだ。
蛍光燈の揺らぐ電気の下で、白い皿にゴムベラで柄のプリントしてある転写シールを貼り付けている。オカンは不器用なので、すぐシールにシワが寄ってしまい、何度も失敗していた。ボクも手伝った。ボクの方が早くて仕上がりもきれいだった。
部屋でレコードを聴いている時も、曲間になった時、隣の部屋から皿の重ねる音を聞くのがつらかった。
ある日、オカンが内職をしながらボクを部屋に呼んで「これ、読みなさい」と赤い表紙の冊子を手渡した。
どこかの教会が発行している性教育の冊子だった。オカンは照れ臭そうに、皿に転写シールを貼っていた。ボクも恥ずかしくなった、自分の部屋に持ち帰った。
なんて空が青いんだろうか。白い雲はおおらかに働いて、夏の光はグラウンド中を輝かせていた。
中二の夏休み。三年の恐ろしい先輩たちは県大会の予選をあっさりと一回戦で負けてくれたものだから、夏休みの初旬には引退してしまい、ボクらはもう心晴れ晴れと野球をすることができる。というが、やっと野球をすることができるのだ。
まぶたにサロメチールを塗られたこともあった。爆竹をズボンに入れられたこともあった。さんざん殴られて、ブルマも盗みに行かされたけど、辞めなくてよかった。
だって、こんなに空が青いんだもの。
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