双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(96)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅲ(24)
小柄で優しそうな老画家は、ボクが持参したスケッチブックをゆっくり時間をかけてめくると、柔らかい口調で言った。
「上手に描けていますよ。でもね、ここ見てごらんなさい。柿の実はきれいな色でかけているけど、柿の下に出てる影、茶色のテーブルだと思うんだけども、君は影を黒く塗っているでしょう。本当にそこは黒い色だったのかな?そうじゃないはずですよ。君は影を黒いものだと思っているからこうなる。描き始める前によく見ることです。よく観察して、よく考えれば、もっと上手になります。その絵の描いている時間よりも、その絵を描くために色んなことを考えて、たくさんの角度から物を見ている時間の方が大切なんですね」
ボクはなるほどなぁと、とても感銘を受けた。しかし、オトンと白ジャージはそんないい話よりも、もっと即物的な台詞を聞きたいらしく、前野めりになって先生に尋ねた。
「それで先生。受験の方はどうでしょうかね!?」
「ええ。箸にも棒にも掛からないというわけではないと思いますよ。これからもっと上手になると思いますね」
先生の正しく穏やかな様子にふたりはじれているようで、その雰囲気がボクは嫌だった。
最初の挨拶でオトンが紙袋を出し、「玄海灘(なだ)のうちの塩漬けです。どうぞ御挨拶代わりに」と先生に差し出したのだが、先生は「いやあ、お気持ちだけありがたく頂戴します。どうか、お気遣いなく」と言って手土産さえ受け取らなかった。
オトンも白ジャージもいつもの仕事相手とは勝手が違うようで、結局、煙草をバカバカ喫いだした。
「学科の方も大切だから、勉強もね、一所懸命頑張って下さいね」
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