双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(182)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
意外な返事だった。しかし、あのオカンがそうするというだから、よほど精神的にも切羽詰まっていたんだなと思った。
おばちゃんたちは反対したらしい。その年になって周りに誰も知り合いのおらん所に行って、病気も持っとるのにから。田舎にしか住んだことないのに、年取ってから東京にちゅうたら心配やがね。マーくんも今、頑張っとる時に、負担かけるんやないと?こっちにおって、先のことを考えた方がいいんやないとね?
姉さんの言うことはだいたい聞いていたオカンだったが、この時ばかりは頑として、東京に行くことを曲げなかったらしい。
おばちゃんたちからボクにも電話があった。
「マーくん、オカンは東京に行くち言いよるんやけど、あんたは大丈夫なんね?」
「うん。腐らんごとクール宅急便に入れ、そっちから送って」
「病気もしとるのにから……」
おばちゃんはずっとオカンのことを心配していたが、最後にはこう言った。
「でも、オカンも、あんたのそばにおるのが一番いいんやろうね。よろしく頼みますね」
オカンの上京が決まってから、話や段取りは急ビッチで進み出し、その一ヶ月後にはオカンがやって来ることになった。
ボクはえのもとに、オカンもここに住んでもいいかと聞いた。
「いやいや、僕は大丈夫ですから、お母さんとふたりで住んだらいいじゃないですか。せっかくなんだから親子水入らずの方がいいですよ」
「でも、おまえはどうすんの?」
「近所に狭い所を探しますよ。しょっちゅう来れるような所に」
えのもとの借金してくれた金で借りた部屋だというのに、そのことなどまるで知らないような物腰でそう言う。
オカンが病気であることも気遣ってそうしてくれようとしているのだろう。この男はそういうお人好しな奴なのだ。
「金、早いうちにどんどん返すから、悪いけど、そうしてくれるか……。飯はここで一緒に食べたらいいし、風呂も……」
「はい。大丈夫ですよ」
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