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魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第五章5.2

时间:2011-09-21 13:54:38  来源:可可日语  作者:ookami

「な、なんであたしが一緒に?」
「迷子になりそうだから」
 レイヴンとアーミンは、すぐにそれぞれ、庭園の奥を調べに向かった。
 エドガーがリディアから目を離そうとしないのは、ニコが立ち聞きしたことと関係があるのかもしれない。
 宿(イン)でニコは、出かけると言って別行動をとった。
 海辺の町から小妖精(ブラウニー)の一団を、船に乗せて島へ渡してやったのはニコの提案だったが、彼らが無事|親戚(しんせき)と会えたかどうか、確かめに行ったようだ。
 ついでに、この島のメロウのこと、メロウが伯爵(はくしゃく)の宝剣を守るためにどんな役割を持っているのか、情報を集めてくると言っていた。
 同じ島に棲(す)む妖精族だ。人の知らないメロウのことを、少しくらいは知っているのではないか。
 小妖精族もこの島の住人なら、メロウと同様青騎士伯爵の領民として暮らしてきたはずなのだ。
 地主の屋敷で妖精を助けたことで、意外な協力を得られるならありがたかった。
 しかしニコは、リディアのこの仕事に乗り気なわけでは決してない。エドガーにはただならぬ敵意をいだいている。それは暖炉(だんろ)に放り込まれそうになったからではなく、しっぽの毛が焦(こ)げたことだけにつきる。妖精族というのは、えてして些細(ささい)なこだわりに忠実で根に持つものだ。

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 だからたぶん彼は、エドガーがひどい目にあうことを望んでいる。そのための情報収集なのだろう。
 エドガーは、ニコがふつうの猫ではないとどの程度気づいているのか。猫がしゃべるとは信じていなくても、警戒心は持っているからこそ立ち聞きに腹を立てたのだろうし、当然リディアのことも警戒しているだろう。
 それならいっそ、彼の思い通りにそばにいて、何を隠しているのか探ってやろうじゃない。
 強気になろうとしながら、リディアは彼についていくことにした。

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