您现在的位置:首页 > 双语阅读 > 小说与诗集 > 伯爵与妖精 > 正文

魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第六章6.6

时间:2011-10-06 12:46:31  来源:可可日语  作者:ookami

「きゃあっ!」
 リディアが悲鳴をあげたのは、落ちかけたその男が彼女の足首をつかんだからだ。
 リディアの腰に腕をまわし、彼女が引きずられるのを防いだエドガーは、なんとかはい上がろうとしている男の腕を踏みつけた。
「さわるんじゃないよ、下衆(げす)野郎」
 あっという間に蹴り落とす。
 かろうじて、垂れ下がった吊り橋のロープにつかまった男は、宙づりになりつつも罵倒(ばとう)の声をあげたが、あっけにとられながらリディアは、エドガーのことを、やっぱり怖い人だと思った。
 敵なら情け容赦(ようしゃ)は必要ない、そんな世界に住んでいるのだ。
 まったくの悪人などいないと信じたくて、やさしい言葉を鵜呑(うの)みにし、すぐに同情するリディアは、隙だらけに見えるだろう。
 剣を奪って切りつけるなんて、無理ではないのか。
「おい、教授がどうなってもいいのか!」
 落ちてしまった吊り橋の、深く暗い穴に隔(へだ)てられた向こう岸で、ハスクリーが叫んだ。
「父さま!」
 ハスクリーは、カールトンを前方に引きずり出す。
「お嬢さん、宝石を取ってくるんだ。でないとこいつを、ここから突き落とすからな」
 手出しのできない場所で、ハスクリーがいくら騒ごうと関係ないからか、エドガーは我関せずといった様子で、ドアの奥へと進み始めた。
「待って」
 リディアはあわてて彼を追う。
「父さまを助けて、約束したでしょう?」
「宝石を渡したとしても、あいつが父上を無事帰すとは思えないな。きみのことも、犯罪の証人だ。まとめて殺されるよ」
「でも、このままじゃ……」
「まだ宝剣は手に入っていない」
 それどころではないとでもいうのか、エドガーはじっと前方を注視していた。
 そこは、広い天然の洞窟(どうくつ)のような場所だった。
 張り出した岩がじゃまで奥の方まで見渡せないが、向こうがぼんやりと薄明るいのはわかる。
 \
 外の明かりがもれているのだろうかと思ったが、違っていた。何かが淡く発光しているのだ。
 エドガーはゆっくりと近づいていく。リディアも離れずについていく。しかしふたりとも、同時にふと足を止めた。
 明かりに包まれた場所に、動く何かが見えたからだった。

上一页 [1] [2] [3] [4] 下一页

相关阅读

无觅相关文章插件,快速提升流量