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《伯爵与妖精》卷二第四章高贵的恶魔4.1

时间:2011-10-26 13:24:34  来源:可可日语  作者:ookami

(おい、そいつを返してもらおうか)
 ふと見ると、窓の外にボギービーストがはりついていた。
「いいわよ。持っていけば?」
 リディアは窓を開けてやる。しかし、ボギービーストは部屋に入ってこようとはしなかった。
(オレさまを引っかけようったって無駄(むだ)だぞ。おまえが持ってくるんだ)
 瑪瑙に触れれば中へ吸い込まれることは、知っているようだった。
 神聖な魔よけの石。近づけば危険なのに、わざわざこれを持っているロザリーに、ボギービーストがまとわりついているのはどうしてだろう。
 ボギービーストの主人がロザリーでないなら、何のためにその主人は、彼にロザリーのそばにいるよう命じたのか。
 ロザリーがこの〝妖精の卵〟の持ち主であることと、それは関係があるのだろうか。
 わからないことばかりだ。
「落とし主になら返すけど?」
 リディアは瑪瑙を手に、ボギービーストに歩み寄った。
(わっ、こっちへ来るんじゃない)
 細長い手足を振り回したボギービーストは、バランスをくずし窓の縁(ふち)から落っこちた。
(クソ女! おまえなんか、あの方ならあっと言う間に……)
「あの方って?」
(な、何でもない。いいから外へ出ろ。お嬢(じょう)さまが馬車でお待ちだ。落とし物を受け取りに、わざわざお越しなんだからな)
 ロザリーが来ている?
 なら彼女に会って、疑問点を確認するまでだ。
 リディアは瑪瑙を手に部屋を出た。

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