《伯爵与妖精》卷二第四章高贵的恶魔4.5
青騎士と呼ばれたのは、妖精国の領主としてイングランド王に忠誠を誓った人物だ。その子孫、アシェンバートの家名を持つ当主が、代々青騎士伯爵でもあるわけで、伯爵は領地の妖精国と人界を行き来し、不思議な力を持っていたと伝説的に語られている。
だとしたら、いつの時代の青騎士伯爵かは知らないが、霧にのみこんで人を連れ去ってしまう霧男をこらしめようと、神聖な水を秘めた瑪瑙を使い、封じ込めた人物がいたということだ。
そのときからずっと、霧男は復活と復讐(ふくしゅう)の機会をねらっていた。
長い間、修道院や古い貴族の家に保管されてきた瑪瑙の中で、じっとしているしかなかった霧男は、〝妖精の卵〟がロザリーの手に渡ったときから、かすかな魔力を瑪瑙からにじませ、動き始めたのだ。
魔力の呼びかけにこたえ、数年後に現れたのがボギービースト。この妖精と手を組んで、霧男は、貴族社会と縁のあるロザリーを利用しながら、青騎士の名を継ぐ伯爵を捜していた。
三百年近く不在だった青騎士伯爵の継承者(けいしょうしゃ)として、エドガー・アシェンバートがロンドンに現れたのはひと月ほど前。すでに彼のことは、社交界に知れ渡っている。ロザリーがエドガーを知ったときから、ボギービーストと霧男は、彼を仇(かたき)として目をつけていたということか。
しかしそんな、何百年も前の恨(うら)みを晴らそうとされても、エドガーは本物の青騎士伯爵の血筋ではないのだ。むろん、霧男と対決する力があるはずもない。
だいたい、リディアにだってそんな力はない。
エドガーには何かしら自分の思惑(おもわく)があって、ドーリス嬢の失踪(しっそう)に首を突っ込み、ロザリーに接近しているのだろうが、ロザリーもいわば、瑪瑙の中の霧男とボギービーストにあやつられ、エドガーに接近しているのだ。
瑪瑙から霧男を出してしまったらおしまいだ。でもどうすれば……。
リディアは考えながら、ちらりとボギービーストを盗み見た。瑪瑙の中の霧男が、小鬼妖精なんかを仲間にしているということは、こいつがいなければどうにもできないからだ。
封じられているから、誰かの手を借りるしかなく、呼びかけに応じたのはこいつだけだったのだろう。
なら、ボギービーストに手出しをさせなければいい。
つかまえておけるようなものが、何かないだろうか。
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