《伯爵与妖精》卷二第七章春风传递祝福7.11(完)
彼女がそばにいると、自分の知らない世界に目を開かされる。
只要她在身边,自己就能看见未知的世界。
エドガーが知っている殺伐(さつばつ)とした現実からはかけ離れたリディアの感覚が、彼の中にシルフの春風のごとく吹き込んだ。そうして彼を、霧の中から引きずり出してくれた。
与爱德格所认知的充满杀戮的现实不同,莉迪雅的世界让他宛如沐浴在西尔芙的春风之中;不但如此,她还将他从浓雾中救了出来。
八年前に迷い込んだ、深い霧の中から。
从八年前他所迷失的那片浓雾之中救了出来。
同じ境遇にいた何人もが死に、エドガーは生きている。それを苦痛に感じてきたけれど、霧男に呑(の)まれてさえもリディアがそばにいようとしてくれたとき、彼は救われていた。
拥有相同际遇的好几名同伴都已经被杀,爱德格却还活着,虽然他为此感到痛苦不已,但是当他被雾男吞噬,莉迪雅也愿意留在身边时,他就已经获得了救赎。
エドガーの過去とは無関係なリディア、彼を助ける義理もないはずの彼女が、ごめんなさいと泣きながらしがみついてきたとき、細くやわらかな腕にこもる力に、心のもろさをささえられた。
当与爱德格的过去毫不相干的莉迪雅,一个没有义务帮助他的女孩一边哭着道歉,一边紧抱住他的时候,那藏在纤弱手臂中的力量支撑了他心中的脆弱部分。
今ここに、最後まで見捨てまいとしてくれる人がいるなら、生き残ったことも罪ではないのかもしれないと思えた。
只要现在有个人愿意陪他到最后、不会对他见死不救,那么,只有自己幸存这件事或许就不再是个罪过了。
憎しみと後悔しかなかった彼に差し出された、それはあたたかい救いの手だった。
向内心充满憎恨与后悔的他伸出的,是一双温暖的救援之手。
おだやかな春の日がいつまでも続くわけではなくても、今しばらくはこんな晴れの日を過ごせればいいと思う。
即使和煦的春天无法长久停留,但是现在只要能短暂地享受晴朗的天气就心满意足了。
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見捨てる「みすてる」下一段他动词。1. 抛弃。遗弃。认为没有希望而不予理睬。医者に見捨てられる。被医生放弃。2. 视而不见。弃而不顾。
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